■【東京株式市場】 2020年9月14日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続伸、コロナ暴落以降の高値水準を更新
2020年9月14日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 23,559円(+152円、+0.7%) 3日続伸
- TOPIX 1,651.1(+14.4、+0.9%) 3日続伸
- 東証マザーズ株価指数 1,129.1(▲5.8、▲0.5%) 反落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,619、値下がり銘柄数:471、変わらず:83
- 値上がり業種数:30、値下がり業種数:3
- 年初来高値更新銘柄数:128、年初来安値更新銘柄数:1
東証1部の出来高は11億7,631万株、売買代金は2兆1,982億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。自民党総裁選の結果待ちの様相となりましたが、売買代金は2兆円を維持するなど、週初としては堅調さが目立ちました。
そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。値幅の狭いレンジ内での動きとなりましたが、終値は3日続伸でコロナ暴落以降の高値水準で引けています。
取引時間中の高値は23,582円(+176円)、安値は23,429円(+23円)となり、値幅(高値と安値の差)は約153円となりました。
なお、TOPIXも同じような値動きで3日続伸となっています。
■東証マザーズ株価指数は利益確定売りで反落、売買代金は103日連続で1,000億円超え
東証マザーズの出来高は9,196万株、売買代金は2,029億円となりました。
出来高は概ね先週末並みでしたが、売買代金は増加しました。個人投資家の物色意欲が回復し、売買代金は103日連続で1,000億円を超え、再び2,000億円を上回っています。
ただ、利益確定売りも多く出たと見られ、株価指数は反落となりました。ここから再び1,200ポイント回復を目指す動きになるのか注目されましょう。
■ソフトバンクGが一時+11%高に迫る爆騰、携帯料金議論再燃でKDDIなど通信株が下落
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- ソフトバンクグループ(9984)
- 信越化学工業(4063)
- 京セラ(6971)
ソフトバンクグループが傘下の英半導体設計会社売却を発表したことが好感されたことに加え、一部海外メディアがMBO(経営陣が参加する買収)の可能性を報じたことで一時+11%高に迫る爆騰となり、終値も+9%高で引けました。
また、ハイテク株の買い戻しが続き、日本電産(6594)とオムロン(6645)が揃って年初来高値を更新しています。
その他では、「GoTo」に東京が追加される可能性が高まったことで、東海旅客鉄道(9022)や東日本旅客鉄道(9020)などJR株が続伸し、日本航空(9201)など空運株も上昇したことが目を引きました。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- ファーストリテイリング(9983)
- KDDI(9433)
- エムスリー(2413)
自民党総裁選で携帯料金の引き下げが議論されたことを懸念して通信株が概ね下落し、KDDIとNTTドコモ(9437)が一時▲4%安の大幅下落となり、ソフトバンクグループが保有株売り出しを実施するソフトバンク(9434)は▲5%超安の急落で年初来安値を更新しました。
また、株価上昇が続いた小売り株も売られ、ファーストリテイリングの他、ニトリホールディングス(9843)、良品計画(7453)、「ドン・キホーテ」のパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(7532)なども大きく値を下げています。
その他では、「GoTo」東京追加でメリットを享受できるはずのエイチ・アイ・エス(9603)がなぜか一時▲7%安へ迫る急落となり、オリエンタルランド(4661)も大幅安で引けたことが目を引きました。