■【東京株式市場】 2020年9月28日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、配当狙いの買いなどで23,500円台回復
2020年9月28日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 23,511円(+307円、+1.3%) 続伸
- TOPIX 1,661.9(+27.7、+1.7%) 大幅続伸
- 東証マザーズ株価指数 1,187.1(▲19.5、▲1.6%) 反落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,892、値下がり銘柄数:251、変わらず:34
- 値上がり業種数:31、値下がり業種数:2
- 年初来高値更新銘柄数:227、年初来安値更新銘柄数:1
東証1部の出来高は14億6,267万株、売買代金は2兆7,082億円(概算)となり、いずれも先週末より増加しました。個別銘柄ではいくつか大きなニュースが出たこと、及び、9月配当の権利付最終日だったこと等から、週初としては積極的な売買が見られました。
そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移し、続伸となりました。終値も8営業日ぶりに23,500円台に乗せています。取引時間中の高値は23,516円(+312円)、安値は23,303円(+99円)となり、値幅(高値と安値の差)は約213円となりました。
なお、TOPIXも同じような値動きで大幅続伸となり、上昇率は日経平均株価を上回りました。配当狙いの買いが優勢だったためと見られます。
■東証マザーズ株価指数は反落、売買代金は111日連続で1,000億円超え
東証マザーズの出来高は1億1,163万株、売買代金は2,418億円となりました。
出来高は先週末より減少しましたが、売買代金は増加しています。個人投資家の投資意欲は堅調であり、売買代金は111日連続で1,000億円を超え、3日連続で2,000億円を上回っています。
ただ、主力銘柄に利益確定売りが出たこと等から株価指数は反発となり、再び終値で1,200ポイントを下回りました。
■キオクシアHDの上場延期で東芝が一時急落、公募増資検討の観測報道でANAが急落
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- ソフトバンクグループ(9984)
- ファーストリテイリング(9983)
- テルモ(4543)
テレワークの定着に伴う家庭用ビジネスデスクやリビング用品の売上増で業績好調が鮮明となったニトリホールディングス(9843)に見直し買いが入り、一時+3%超高へ大幅上昇となりましたが、その後は売りに押されて終値は小幅高に止まりました。
また、旅行関連では今期業績(2020年10月期)が▲318億円の大幅赤字転落となる見通しを発表したエイチ・アイ・エス(9603)が、悪材料出尽くし期待から買い戻され、一時+9%高に迫る急反発となっています。
その他では、ドラッグストア株への見直し買いが入り、スギホールディングス(7649)、ココカラファイン(3098)、サンドラッグ(9989)などが年初来高値更新となったことが目を引きました。なお、先週末にストップ高で引けたSGホールディングス(9143)は大幅続伸で年初来高値を更新しています。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- 東京エレクトロン(8035)
- アドバンテスト(6857)
- 日産化学(4021)
米中貿易摩擦の深刻化により、半導体メモリ大手のキオクシアホールディングス(旧東芝メモリホールディングス)が上場延期を正式発表。これを受け、売却益が見込めなくなった東芝(6502)が一時▲9%弱安へ急落しましたが、終値は▲3%強安まで戻しました。
また、約2,000億円の公募増資検討の観測報道が流れたANAホールディングス(9202)が需給悪化懸念から一時▲8%超安の急落となり、日本航空(9201)も連想売りで一時▲6%安へ急落しています。
その他では、不正施工問題で業績悪化に歯止めがかからないレオパレス21(8848)が、6月末時点で約▲118億円の債務超過に陥ったことを公表。これを受けて”もうダメか”とばかりに売りが殺到し、一時▲17%安の暴落となり、終値も▲12%超安となったことが目を引きました。