■【東京株式市場】 2020年10月5日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり反発、“トランプ陽性ショック”の急落分を回復
2020年10月5日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 23,312円(+282円、+1.2%) 3日ぶり反発
- TOPIX 1,637.2(+28.0、+1.7%) 4日ぶり大幅反発
- 東証マザーズ株価指数 1,253.7(+32.0、+2.6%) 3日ぶり大幅反発
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,905、値下がり銘柄数:226、変わらず:46
- 値上がり業種数:32、値下がり業種数:1
- 年初来高値更新銘柄数:62、年初来安値更新銘柄数:2
東証1部の出来高は10億4,647万株、売買代金は2兆711億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。
新型コロナウイルスに陽性反応となったトランプ大統領の症状が回復方向に向かっていることで安心感が出た一方、引き続き様子見スタンスを強める投資家が多かったようです。
そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移し、3日ぶりの反発となりました。
ただ、積極的な売買が控えられたことで、比較的狭いレンジ内での値動きに止まったようです。取引時間中の高値は23,377円(+348円)、安値は23,252円(+223円)となり、値幅(高値と安値の差)は約125円となりました。
なお、TOPIXも同じような値動きで4日ぶりの反発となり、上昇率は日経平均株価より大きくなっています。
■東証マザーズ株価指数は3日ぶり反発、売買代金は115日連続で1,000億円超え
東証マザーズの出来高は1億495万株、売買代金は2,070億円となり、いずれも先週末より減少しました。ただ、依然として個人投資家の投資意欲は堅調であり、売買代金は115日連続で1,000億円を超え、3日連続で2,000億円を上回っています。
また、株価指数も+3%高に迫る大幅上昇で3日ぶりに反発しました。終値は1,300ポイント回復を徐々に視野に入れています。
■F1撤退を正式発表したホンダが大幅高、資本増強発表のHISは一時急落
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- ソフトバンクグループ(9984)
- ダイキン工業(6367)
- リクルートホールディングス(6098)
先週末に発表された9月の既存店売上(ユニクロ)が好調だったファーストリテイリング(9983)が大きく値を上げ、年初来高値を更新しました。
また、小売り株では、しまむら(8227)が大幅高となり、業績好調のイオン(8267)や西松屋チェーン(7545)が年初来高値更新となっています。
なお、「Go To トラベル」東京追加後の初の週末となった人手が予想以上に多かったことを好感し、東海旅客鉄道(9022)などJR株が一斉に買い戻されて急騰しました。
その他では、先週末に自動車レースの最高峰F1から2021年をもって撤退しEVへの経営資源集中を発表したホンダ(7267)が買われ、一時+4%高に迫る大幅上昇となったことが目を引きました。さらに、円安進行等もあり、マツダ(7261)、スズキ(7269)、いすゞ自動車(7202)など他の自動車株も大幅高となっています。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- 東京エレクトロン(8035)
- KDDI(9433)
- エムスリー(2413)
数少ない値下がり銘柄の中では、SMC(6273)やディスコ(6146)など株価上昇が続いた機械株の一角が利益確定売りに押されて下落しました。また、通信株ではKDDIとNTTドコモ(9437)が軟調に推移して値を下げています。
その他では、先週末に約220億円の資本増強策を発表したエイチ・アイ・エス(9603)が需給悪化懸念で売られ、一時▲6%安に迫る急落となりましたが、終値は▲2%弱安まで戻したことが目を引きました。