■【東京株式市場】 2020年11月16日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は大幅反発、あっという間に一時26,000円目前まで迫る
2020年11月16日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 25,906円(+521円、+2.1%) 大幅反発
- TOPIX 1,731.8(+28.5、+1.7%) 3日ぶり大幅反発
- 東証マザーズ株価指数 1,231.9(▲13.0、▲1.1%) 4日ぶり反落
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,703、値下がり銘柄数:425、変わらず:48
- 値上がり業種数:32、値下がり業種数:1
- 年初来高値更新銘柄数:94、年初来安値更新銘柄数:3
東証1部の出来高は14億749万株、売買代金は2兆6,689億円(概算)となりました。
出来高は先週末より小幅に増加しましたが、売買代金はやや減っています。
そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移して大幅反発となりました。先週火曜日に29年ぶりにザラバで25,000円を回復したばかりですが、あっという間に一時26,000円目前まで迫っています。取引時間中の高値は25,928円(+543円)で年初来高値を更新、安値は25,640円(+255円)となり、値幅(高値と安値の差)は約288円でした。
なお、TOPIXも同じような値動きで3日ぶりの反発となりましたが、上昇率は日経平均株価より小さくなりました。それでも、ようやくTOPIXも年初来高値更新が見えてきたようです。
■東証マザーズ株価指数は4日ぶり反落、売買代金は32日連続で2,000億円超え
東証マザーズの出来高は1億2,872万株、売買代金は2,737億円となり、いずれも概ね先週末並みでした。売買代金は144日連続で1,000億円を超え、32日連続で2,000億円を上回るなど高水準を維持しています。
ただ、一部主力銘柄が利益確定売りに押されたこと等から、株価指数は4日ぶりに反落しました。現在は1,200ポイントを固める状況にあるようですが、依然として上値は重いようです。
■ファストリが3日連続で上場来高値更新、オリンパスは高値更新後に売られ下落
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- ファーストリテイリング(9983)
- 東京エレクトロン(8035)
- ソフトバンクグループ(9984)
ファーストリテイリングと東京エレクトロンが3日連続で上場来高値を更新し、ダイキン工業(6367)も上場来高値を付けるなど、日経平均株価の大幅高に大きく寄与しました。
また、国内ではコロナ第3波の影響が懸念される中、先週売られた空運株の買い戻しが続き、日本航空(9201)とANAホールディングス(9202)が揃って急騰しました。
さらに、為替相場で円高が進んだものの、自動車株も大きく買い戻され、マツダ(7261)、日産自動車(7201)、日野自動車(7205)などが急騰し、スズキ(7269)は連日で年初来高値更新となりました。
その他では、先週末に通期業績見通しを上方修正したマツモトキヨシホールディングス(3088)が一時+12%高へ爆騰し、他のドラッグストア株も概ね値を上げたことが目を引きました。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- トレンドマイクロ(4704)
- エーザイ(4523)
- オリンパス(7733)
主力株ではオリンパスが取引時間中に上場来高値を更新した直後から売りに押されて下落し、医薬品株ではエーザイが大幅安で武田薬品工業(4502)も冴えない値動きとなりました。
また、株価が戻り基調だった任天堂(7974)が3日ぶりに反落し、機械株ではSMC(6273)が逆行安となっています。
その他では、小売り株の一角が軟調に推移し、ZOZO(3092)、しまむら(8227)、ニトリホールディングス(9843)などが値を下げましたが、下落は限定的でした。