■【東京株式市場】 2020年11月27日
■株式市場の振り返り-日経平均株価は4日続伸、中小型株も幅広く買われTOPIXは6日続伸
2020年11月27日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 26,644円(+107円、+0.4%) 4日続伸
- TOPIX 1,786.5(+8.2、+0.5%) 6日続伸
- 東証マザーズ株価指数 1,211.0(+6.7、+0.6%) 続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,500、値下がり銘柄数:608、変わらず:68
- 値上がり業種数:21、値下がり業種数:12
- 年初来高値更新銘柄数:138、年初来安値更新銘柄数:10
東証1部の出来高は15億2,950万株、売買代金は3兆4,069億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。
米国市場が休場だったことで新たなニュースに乏しく、基本的には模様眺めムードが支配的でした。
そのような中、日経平均株価は一時急降下するなどやや不安定な値動きとなりましたが、最後は4日続伸で引けました。取引時間中の高値は26,672円(+135円)、安値は26,419円(▲118円)となり、値幅(高値と安値の差)は約253円となっています。
終値としては高値更新でしたが、取引時間中の年初来高値更新(11月25日の26,706円)はなりませんでした。
なお、TOPIXも同じような値動きで6日続伸となり、こちらは取引時間中の年初来高値更新となりました。
■東証マザーズ株価指数は続伸、売買代金は3日連続で2,000億円を割り込む
東証マザーズの出来高は7,934万株、売買代金は1,724億円となり、いずれも前日より増加しました。
売買代金は152日連続で1,000億円を超えましたが、3日連続で2,000億円を割り込むなど、個人投資家の様子見スタンスが強まっています。
なお、一部主力銘柄が買い戻されたことで株価指数は続伸となり、終値も連日で1,200ポイント台を維持しています。
■三井不動産からのTOB報道で東京ドームがストップ高、青山商事が再び上場来安値更新
日経平均株価の上昇に寄与した上位3銘柄
- ソフトバンクグループ(9984)
- エムスリー(2413)
- ファーストリテイリング(9983)
三井不動産(8801)がTOBで東京ドーム(9681)を完全子会社化するという観測報道を受け(注:引け後に正式発表)、東京ドームが+17%弱高の爆騰でストップ高のまま引けました。なお、三井不動産も+2%弱高となり、三菱地所(8802)など他の不動産株も概ね堅調に推移しています。
また、ハイテク株も上昇が目立ち、東京エレクトロン(8035)、日本電産(6594)、オムロン(6645)、HOYA(7741)などが連日で上場来高値を更新し、5G関連で注目の村田製作所(6981)は実質12連騰となりました(注:変わらずの1日を含む)。
その他では、PCR検査装置の新製品開発(短時間で結果判明)が報じられた島津製作所(7701)が買われて上場来高値を更新し、株価軟調が続く医薬品株では第一三共(4568)が4日続伸で上場来高値更新となるなど孤軍奮闘したことが目を引きました。
日経平均株価の下落に寄与した下位3銘柄
- リクルートホールディングス(6098)
- ダイキン工業(6367)
- ネクソン(3659)
円高が進んだこと等から自動車株が前日に続き売られ、日産自動車(7201)、マツダ(7261)、SUBARU(7270)などが大幅続落となりました。
また、小売り株の一角にも継続的に売りが入り、西松屋チェーン(7545)は一時▲7%超安へ急落するなど大幅3日続落となりました。さらに、セブン&アイ・ホールディングス(3382)やローソン(2651)も大きく値を下げ、青山商事(8219)は上場来安値更新で引けています。
その他では、長期金利上昇ピッチが鈍化したことを受け、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や三井住友フィナンシャルグループ(8316)など金融株が冴えない値動きとなったことが目を引きました。