SNSをざわつかせた人気のバターがあります。筆者自身今年になって存在を知ったのですが、そう『カルピス(株)バター』(通称、『カルピスバター』)です。
人気の『カルピスバター』、発端は『カルディコーヒーファーム(カルディ)』だったようです。店頭で販売されていて、カルディファンがSNSに投稿。珍しいバターということ、そして「カルディ」という人気ショップに売っているということもあって、瞬く間に人気商品になりました。
当然ながらお店からは姿を消し、ネット通販でも買えない状態となったのです。1月下旬になると入荷してきたのか、ネット通販でも販売されるようになりました。ただし購入する時には個数の制限がありました。筆者が買った時には1人1個まででした。
■カルピスはアサヒグループの子会社
カルピスバターを販売しているのは「カルピス(株)」です。企業概要を見ると、1982年4月1日に、アサヒ飲料(株)の100%子会社として設立されています。筆者たち消費者に馴染み深い「カルピス」は、アサヒグループホールディングス(株)の飲料事業に属しています。
2021年2月に発表になったアサヒグループホールディングス(株)の「2020年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)」( https://www.asahigroup-holdings.com/ir/pdf/kessan/210212/2021_tanshin.pdf )によると、2020年1月1日~12月31日の売上収益は2兆277億6,200万円(前期比2.9%減)。利益については、事業利益は1,678億2,300万円(同21.2%減)、営業利益は1,351億6,700万円(同32.9%減)、純利益は928億2,600万円(同34.7%減)となりました。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による飲食店の営業自粛から業務用ビールの売り上げが低調となり、外出自粛による自動販売機の売り上げも落ち込んだことが大きく影響しているようです。
■なぜSNSで話題になったのか?
『カルピスバター』という名前を初めて聞いた時、「カルピス味なの?」と思いました。ネーミングのインパクトもありますし、「なんだか面白そう」というのが第一印象でした。それは筆者が『カルピスバター』を知った経緯が「カルディで売っていて、話題になっていること」だったのも原因かもしれません。カルディはユニークな商品を販売していますし、何かと話題になることが多いので、『カルピスバター』もSNSで話題となっているのだろうと思ったのです。それに『カルピスバター』自体にも特徴があります。通常のバターよりも白いんですよね。
■『カルピスバター』と「通常のバター」を比較
筆者が購入した『【要冷凍】カルピス株式会社 バター有塩 業務用』( https://www.calpis.co.jp/lineup/business/product01/#anc01 )は、冷凍の状態で届きました。箱に入っていなくて、一般的なバターと同じように専用の紙に包まれていました(エアクッションで包まれていて、ダンボールに入って届けられました)。

『【要冷凍】カルピス株式会社 バター有塩 業務用』(筆者撮影)
包みを開けてみると、通常のバターとの違いがよくわかりません。特別「わ~」という気持ちがなかったのが正直なところです(写真参照)。

『【要冷凍】カルピス株式会社 バター有塩 業務用』開封!(筆者撮影)
こちらは断面(写真参照)。

『【要冷凍】カルピス株式会社 バター有塩 業務用』断面(筆者撮影)
やはり比べないとわからないと思って、通常のバターと並べてみると(写真参照)、

(左)『【要冷凍】カルピス株式会社 バター有塩 業務用』、(右)通常のバター(筆者撮影)
思わず「わ~、見て見て~」と家族を手招きすることに。並べてみるとカルピスバターの白さがわかるのです。
■実際にトーストにしてみた
カルピスバターと普通のバターの味を比べてみます。パンの上に1切れ乗せてトースターで焼いてみました(写真参照)。

(左)『【要冷凍】カルピス株式会社 バター有塩 業務用』のトースト、(右)通常バターのトースト(筆者撮影)
左が『カルピスバター』、そして右が普通に市販されているバターです。『カルピスバター』の方が若干白っぽくなっていました。食べた時の感想は、『カルピスバター』はさらっとしていると感じましたね。例えるならば手についても水だけで落とせてベタベタしないというか。商品情報に記載されている乳脂肪分をみると80.2%以上(※1)( https://www.calpis.co.jp/lineup/business/product01/#anc01 )。
油分が多いので、手についたら水をはじきますし、水だけでは汚れは落ちないと思いますが、そのくらい「さらっ!」という食感でした。それと口の中にバター特有の脂が残らない感じはしました。
■価値があること、そして値段がちょっと難点
筆者が購入した『カルピスバター』( https://www.rakuten.co.jp/ )は有塩タイプ。
バターでこれだけの値段になると、もったいなくて食べられないといいますか(笑)。もともと筆者はすぐにコスパを考えたり、100gあたりいくらだから…と計算してしまうタイプです。
加えてなかなか入手できないとなると、その価値を考えてしまって、チョビチョビ食べようと思ってしまうんですよね。これは筆者の性格の問題ですが、SNSで話題となり価値もある、でも簡単に入手できなくて値段も高いとなると、思い切り食べられない。これが『カルピスバター』の罪深さだと思っています。
参考資料
- カルピス(株)「企業概要」( https://www.calpis.co.jp/corporate/ )
- アサヒ飲料 公式ホームページ( https://www.asahiinryo.co.jp/index.psp.html )
- アサヒグループホールディングス(株)「2020年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)」( https://www.asahigroup-holdings.com/ir/pdf/kessan/210212/2021_tanshin.pdf )
- (※1)カルピス(株)「カルピス(株)バター450g(有塩)」( https://www.calpis.co.jp/lineup/business/product01/#anc01 )