車を保有する人の大半が加入している任意保険。万が一の時に相手方へ十分な補償をするため加入していると思います。

任意保険の保険料は等級ごとに異なりますが、契約内容によっては年間10万円をゆうに超え、お財布の負担となっている場合もあることでしょう。



そこで本記事では、少しでも任意保険を安くするために知っておきたい自動車保険の契約方法について解説していきます。



■「ネット型は安い」は全ての人に当てはまらない



テレビCMやネット広告などで頻繁に見るようになったネット型の自動車保険。従来型の代理店で契約するよりも保険料が安くなったり、走行距離が少ない人はお得であったりということをアピールし、契約数が伸びています。



ですが、ネット型の自動車保険には「走行距離が少ない」「ゴールド免許保有」などといった条件が揃わなければ保険料が安くならないというパターンも多々見受けられます。



特に運転免許を取得したての若い方で、自動車保険を新規契約する場合はネット型の自動車保険でも代理店型の自動車保険でも保険料が大差ないことがあります。



また、ネット型の自動車保険は自分で契約内容を決めていくため、その契約内容が本当に自分自身の車の使い方に合っているのかどうかが分かりにくく、余計な保険料を支払っていたり、逆に補償が足りないなどといったことも発生しがちです。



そのため、車を購入するお店が保険代理店をやっているのであれば、一度相談をして見積りを取り、比較してみるといいでしょう。



■一部の代理店型の自動車保険は「長期契約」が可能



自動車保険は基本的に1年ごとの契約というイメージが強いかと思います。ですが、ディーラーなど一部の保険代理店では最長7年間(分割払いの場合は3年間)という保険の長期契約ができるようになっています。



自動車保険を長期契約する最大のメリットは「契約期間中は保険料が上がらない」ということ。



自動車保険は事故などで使用すると等級が下がり保険料が上がりますが、長期契約の場合は保険満了時に期間中に保険を使用した回数と無事故期間を合計する仕組みになっています。



たとえば3年契約の1年目に保険を使用した場合、3年後の保険満了の際に次の更新の等級を算出するので、トータルで見れば保険料を抑えられるというメリットがあります。だからと言って保険を使いすぎると更新時の等級がガクっと下がりますので気をつけましょう。



■ゴールド免許割引を少しでも長く適用するための裏ワザ



保険料を安くできる要素のひとつが運転免許証の色による割引で、ゴールド免許を持っていると保険料が安くなりますよね。たとえば運転免許更新のタイミングでブルー免許に戻る場合でも、自動車保険のゴールド免許割引は次の更新時まで適用されます。



この仕組みを逆手にとって、少しでもゴールド免許割引を長く適用させる裏ワザというのがあります。その方法は「ゴールド免許を持っている間に保険を中途更改する」ということです。



運転免許証の色は保険契約時点で判断されるため、ゴールド免許を持っている状態であればそのままゴールド免許割引を適用することができます。また、ゴールド免許割引をより長く適用させるために、前述したディーラーなどの代理店で長期契約するというのもひとつの手と言えます。



ですが、この方法は人によっては損をすることになる可能性もあるので注意が必要です。たとえば、保険期間中に事故等で保険を使用した場合や、次の保険更新が近く、事故等がないので等級が上がる可能性が高い場合などにおいては総支払額が変わってしまう可能性があるのです。



これ以上等級が上がらない20等級の保険を持っている方は得する可能性がありますので試してみるのもいいでしょう。



■自分がブルー免許でもゴールド免許割引を適用させる方法と注意点



最後に紹介するのはちょっとイレギュラーな方法となります。

たとえば自分がブルー免許で配偶者がゴールド免許という場合、保険契約者が自分自身でも「記名被保険者」を配偶者にすることでゴールド免許割引を適用することができます。



この方法の注意点は2つあり、ひとつが「配偶者の年齢」で、もうひとつが「実際に車を使う人が誰なのか」ということです。



配偶者が自分より年下の場合は年齢による保険料アップの可能性がありますし、実際に車を使用するのが配偶者でない場合は虚偽の申告となってしまう可能性があります。



業務使用や通勤通学の目的で車を使っている場合、記名被保険者を変えてしまうと保険の条件に合わなくなってしまい、最悪の場合保険金が下りないといったトラブルに発展する可能性もありますので要注意です。一方、車の使い方が「日常レジャー」であれば問題ない可能性もあります。



■おわりに



車を保有すると様々な維持費がかかります。中でも任意保険は安いに越したことはありませんので、こういった方法を活用して少しでも費用を少なくする工夫をしてみてはいかがでしょうか。



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