トヨタのアルファード。アルファードといえば、メーカー希望小売価格が359.7万円から775.2万円と、多くのファミリーも憧れる高級車。



今回は、一般社団法人・日本自動車販売協会連合会のデータをもとに、2017年1月から2021年10月までの新車販売台数を追ってみた。



コロナ禍以降の販売台数のトレンドが変化



アルファードの月別の新車販売台数及びその3か月移動平均についてみていきたい。



そのデータを見ていくと、コロナ禍に突入した2020年前後でその販売台数の水準が変化している。



2020年までは5000台を挟む展開の水準であり、1万台には届かなかったものが、2020年の夏以降、1万台を超える水準となった。



また、2021年3月には1万5000台には届かなかったものの、1万3986台にまで達し、過去の販売台数のレンジを塗り替えた格好。



3か月移動平均でも1万台の水準を突破している。



トヨタ・アルファード過去5年間の新車販売台数の推移、コロナ禍での急成長は消費者の車の嗜好の変化か

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■今後の注目点



足元は2021年の初めのころの水準からは調整しており、10月には販売数としては5000台を割る状況に。



今後も半導体の調達状況なども生産台数に影響し、販売台数もそれに応じた格好にならざるを得ないが、2021年はじめの販売状況はコロナ影響による消費者の車に対する嗜好の変化ともいえよう。



自動車産業を取り巻く環境は、技術面においては自動運転やEVか、合わせて気候変動への対応といった大きな変化を避けられないが、最も重要なのは、消費者が自動車に何を求めるかであろう。



今回のアルファードの販売台数はそうした変化を考えさせるデータともいえる。



■参考資料



  • 日本自動車販売協会連合会「乗用車ブランド通称名別順位」( http://www.jada.or.jp/data/month/m-brand-ranking/# )
  • トヨタ「アルファード」( https://toyota.jp/alphard/ )
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