村田製作所(6981)は2022年2月1日、2022年3月期Q3の決算を発表しました。
今回は決算発表資料をもとに、業績内容について解説していきます。
それでは早速、売上高や営業利益などの決算概要について見ていきましょう。
■決算での売上高と営業利益はどうだったか
売上高は1兆3794億円(前年同期比+13.0%)、営業利益は3360億円(同+40.1%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2504億円(同+42.0%)となりました。

出所:村田製作所「2022年3月期 第3四半期決算短信」
それでは、具体的に事業の動向がどうであったかを振り返りましょう。
■事業の動向はどうであったのか
■ポイント
- 四半期ベースで売上は過去最高更新。第3四半期累計ベースでは売上、営業利益ともに過去最高更新。
- Q2と比べると売上は+0.6%と微増。
- 高周波モジュールやコネクティビティモジュールがスマホ向けで増加。バッテリーもパワーツール向けに増加。

出所:村田製作所「2022年3月期 第3四半期決算短信」
損益計算書を見てみると、原価率の改善が増益に大きく寄与したことがわかります。
社内の合理化施策が奏功しています。
■まとめにかえて
今回の決算では、通期の業績予想と配当予想も変更されました。
売上高予想は従来の1兆7300億円から1兆7700億円へ、営業利益予想は3650億円から4100億円へ、親会社株主に帰属する四半期純利益は2710億円から3020億円へとそろって引き上げられました。