■富裕層の思考を学びFIREするには



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新年度がはじまり、転勤や転職、進学など新生活が始まったという方も多いかと思います。そんな時にオススメなのが自分の習慣を見直すことです。

中でもマネをしたいのが、富裕層が当たり前にやっている習慣です。



今回は金融機関で勤務経験があり、富裕層の方とも接してきた筆者が感じた、「どんどんお金が貯まる人」の行動と思考をお伝えしていきます。



■日本に富裕層はどれくらいいる?



富裕層という考え方で参考にされるのが野村総合研究所(NRI)のデータです。「富裕層」は「純金融資産保有額が1億円以上5億円未満」の世帯であると定義しています。



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さらに、その上をいく「超富裕層」は「同保有額が5億円以上」の世帯とされます。



2020年に発表された「日本における純金融資産保有額別の世帯数と資産規模についての推計」によると、「富裕層」は124万世帯、「超富裕層」は8.7万世帯が該当し、二つを合計した133万世帯で333兆円を保有している計算になります。



国の2021年度予算の一般会計歳出が106.6兆円ですので、その約3倍の資産を富裕層が保有していることになります。



それではそんな富裕層に共通する行動と思考の特徴をみていきましょう。



■富裕層の特徴1. お金や時間の使い方が上手



富裕層の特徴の1つ目が「お金の使い方が上手」であることです。価値があると思うものには惜しみなくお金をかけますが、価値がないと思うものには1円もお金をかけません。そのような特徴から、ケチだと思われることもしばしば。人の意見に左右されず、自分の価値基準で費用対効果を考えているといえます。



例えば、価格が安いからという理由で、移動に時間がかかる郊外に家を購入するのではなく、高くても都内の立地がいい場所を選びます。移動時間を節約することで、人と会う時間を増やすことができ、移動による疲れからパフォーマンスの低下を防ぐことができるからです。



■富裕層の特徴2. 人脈を大切にする



高級ホテルでの誕生日会など一般人からすると全く想像できませんが、富裕層の中には毎年行っているという方も多くいらっしゃいます。自分の誕生日を祝うというよりも、日頃お世話になっている方々に感謝をする機会として開催するという方が多いようです。



富裕層は人を大切にし、信頼がおける人との交流を欠かしません。類は友を呼ぶと言うように、同じ経営者の友人はもちろんですが、特に専門的な技術や知識を要する、医者・税理士・会計士・プライベートバンカー・証券マンなど、専門家の意見を大事にします。



専門的知識は習得に時間がかかるので、自分の専門外なことに関してゼロから学ぶより、専門家から学ぶほうが時間の節約にもなります。もちろんすぐに誰でも信用するというわけでなく、信頼に値する人物かの見極めも行います。



■富裕層の特徴3. 好きなことを楽しむ



富裕層の中には自分の好きなことや得意なことを仕事にしている人が多いという印象があります。



最近はFIREという「経済的自立と早期リタイア」という考え方も広まっていますが、仕事が好きな富裕層には、FIREは向きませんね。好きなことをしてお金を稼いでいるので、仕事をしていても苦にならず早期引退する必要がないと言えます。



逆に、早期リタイアしてお金をつくる機会がなくなる方が、富裕層にとってストレスになりそうですね。

だからと言って、仕事ばかりをしているわけでなく、家族との時間を楽しむことに時間を使うなど、オンオフの切り替えがうまいのも富裕層の特徴です。



■富裕層の行動からマネできるものはないか



ここまで富裕層の3つの特徴をみてきました。みなさんの習慣の中で当てはまるものはありましたか。富裕層の行動には、今すぐマネできそうなものもありましたね。考え方や行動が一貫していると、判断に悩むことも少なくなり、心に余裕も生まれそうですね。何かを始めるのはうってつけの新年度。

小さな行動から変えてみるのもいいかもしれません。



■参考資料



  • 財務省「令和3年度予算」( https://www.mof.go.jp/policy/budget/budger_workflow/budget/fy2021/fy2021.html )
  • 株式会社野村総合研究所 ニュースリリース 「野村総合研究所、日本の富裕層は133万世帯、純金融資産総額は333兆円と推計」( https://www.nri.com/jp/news/newsrelease/lst/2020/cc/1221_1 )