だんだんと梅雨の季節が近づいてきました。晴れの日が多い今のうちに、夏の開花や収穫に向けた準備をしておきましょう。
特に夏の家庭菜園では、今植えておけば夏に収穫できる野菜がたくさんあります。夏野菜から定番野菜まで、好みに応じて育てることができますよ。
そこで本日は初心者もプランターで育てやすい、料理にも大活躍する葉物野菜を紹介します。
■今からでも育てられる!夏に収穫できる葉物野菜

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食卓に欠かせない葉物野菜は、サラダやおひたし、スープの具やトッピングの薬味まで、あらゆる料理で活躍してくれる強い味方です。
葉物野菜はプランターで育てられるものも多く、限られたスペースで栽培できるのが魅力。葉物野菜なら、コスパのよさはもちろん、使う分だけ収穫することができるので、いつでも新鮮な味を楽しめるのもメリットといえるでしょう。
注意するポイントは、虫の被害に遭いやすいところ。柔らかく、大きめの葉を味わう葉物野菜は、虫が好んで潜む格好の居場所。あっと言うまに食べられてしまうこともあるので、こまめに観察して虫害を防ぎましょう。
■プランターで育てやすい!オススメ葉物野菜5選
■シソ

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「和ハーブ」とも呼ばれる、日本人にはなじみ深いシソ。付け合わせや薬味など、さまざまな料理に使いやすい便利野菜です。夏の料理にも使い勝手がよいので、ひと株育てると役に立つでしょう。
種まきの適期は4月下旬~6月中旬、苗から育てる場合は4月下旬以降がオススメ。種まきで育てる場合は、暖かくなり、気温が安定してきた頃が成功しやすいでしょう。
初心者でも育てやすく、プランターや鉢植えでも十分育ちます。乾燥した環境だとハダニが発生しやすくなるので、葉水をかけて育てましょう。6~10月頃が収穫の目安です。※参考価格:100~200円前後(3号ポット苗)
■コマツナ

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コマツナは幅広い料理に使える食材。豊富なカロテンやビタミンを始めとした栄養価の高い葉物野菜です。自宅で育てていれば、新鮮なコマツナを料理に使えます。おひたしや汁ものにも活躍しますよ。
コマツナの種まきは3~10月まで、収穫は5~12月までなので、ほぼ一年中楽しむことができます。発芽後は2回ほど間引き、草丈が25~30センチほどになったら収穫しましょう。収穫までに要する期間は約1ヶ月ほどです。
■チンゲンサイ

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チンゲンサイは炒め物やスープなどに活躍する葉物野菜。シャキシャキとした食感が炒めものによく合います。株がやや大きめなので、プランターでの収穫量は少ないかもしれませんが、自宅で育ててみるのもおもしろいですよ。
チンゲンサイの種まきは今が適期。秋蒔きは9~10月におこないます。およそ40~60日ほど経って、草丈が15~20センチほどになったら収穫の適期です。ちなみに「ミニチンゲンサイ」という矮性の品種は、もう少し早く収穫が可能です。
まるごとひと株を収穫しても大丈夫ですが、オススメは外側の葉だけはさみで収穫する方法。残された内側の葉が再び成長するので、長く収穫することができます。虫対策は防虫ネットを使うとよいでしょう。※参考価格:300円前後(種)
■ルッコラ

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ピリッとした風味とゴマのような香りが特徴的なルッコラ。地中海沿岸が原産の一年草です。
ルッコラは病気も少なく、初心者にも育てやすいハーブです。種の春まきは4~7月が目安。5~8月にかけて収穫できます。葉の大きさが10~15センチになった頃が収穫適期です。
株ごと収穫してしまうのもよいのですが、内葉を残すように外葉から収穫していけば、長い間収穫が楽しめます。※参考価格:200円前後(種)
■葉ネギ

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多くの料理の薬味として欠かせない葉ネギ。自宅で育てると、使う分だけ収穫できるので大変便利です。種まきの適期は7月ですが、市販の苗を植え付けて育てることもできます。
葉ネギは酸性の土を嫌うので、アルカリ性の土壌にするために、土づくりの際は苦土石灰を混ぜ込む必要があります。プランターで栽培する場合は、一般的な野菜用培養土を使えば大丈夫です。
植え付けから60~70日経って、草丈が30~70センチくらいになったら収穫の適期です。株全体を抜いて収穫してもよいのですが、根元を2~5センチ残しておくと新しい茎が伸びて何度も収穫を楽しめます。※参考価格:600円前後(ネギ苗、ひと束25~40本)
■まとめにかえて
今この時期からでも育てられる、あったら便利な葉物野菜を紹介しました。
他の野菜と比べて種まきから収穫までの期間が短く、プランターでも簡単に育てられるので、家庭菜園初心者にもおすすめです。ぜひ育ててみてくださいね。