コンパニオンプランツは野菜の生育や防虫の手助けをしてくれる、お役立ち植物。
できるだけ農薬を使いたくない人、野菜をより元気に丈夫に育てたい人は、一緒に植えてみてはいかがでしょうか。
本記事では、今から旬を迎える夏野菜と相性がよい、花も楽しめるコンパニオンプランツを紹介します。
■花が咲くコンパニオンプランツ!おすすめ6選
コンパニオンプランツとは、互いに相乗効果をもたらしたり、一緒に植えると一方の病害虫を防いでくれたりする植物、あるいはその組み合わせのことを指します。
草花のコンパニオンプランツは、周辺のスペースを使うことで雑草対策にもなります。殺風景になりがちな菜園に彩りを与えてくれることでしょう。
■マリーゴールド

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ビタミンカラーの花が印象的なマリーゴールド。葉や根から出る物質が土壌中のセンチュウを防除します。カメムシなどの害虫も寄せ付けません。
マリーゴールドと夏野菜を一緒に植えるなら、ピーマン、キュウリ、トマト、マメ類がおすすめ。
花壇でよく使われる背丈の低いフレンチ系よりも、背丈の高いアフリカン系がより効果が高いと言われています。※参考価格:150~250円前後(3号ポット苗)
■ナスタチウム

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丸い葉と明るい色の花が可愛いナスタチウム。食用として収穫できて、さらに野菜の生育も助けてくれる植物です。
テントウムシを呼び寄せ、アブラムシを退治してくれます。
キュウリやナスと相性がよく、お互いの生育を促進する関係性です。ナスタチウムは花や葉、果実や種子をサラダなどにして食べられます。※参考価格:200~400円前後(3号ポット苗)
■アサガオ

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夏の草花として定番のアサガオも、実はコンパニオンプランツとして植えられています。
アブラムシが好むインゲンなどのそばに植えると、アサガオがおとりとなって野菜に虫を寄せ付けません。トウモロコシを好むアワノメイガにも効果的です。
アサガオに集まった害虫を餌にするテントウムシなどの益虫が集まってくるため、畑の環境も向上されます。また、夏らしいアサガオの花が畑を華やかにしてくれます。※参考価格:100~500円前後(3号ポット苗)
■ヒマワリ

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ヒマワリもコンパニオンプランツとして畑に有益な植物です。おとり効果があり、エダマメやオクラにコガネムシなどの害虫がつくのを防ぎます。
害虫を餌とするクモ、受粉を助けるハチなど益虫を集めるのも得意です。メロンとも相性がいいですよ。
畑の周りに植えることで強風から野菜を守る役割も果たします。ヒマワリの花が終わった後は、緑肥として使うと肥沃な土壌にしてくれます。※参考価格:100~500円前後(3号ポット苗)
■コモンセージ

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セージと呼ばれる植物は多くありますが、ハーブやコンパニオンプランツとして用いられるのは、青い花穂が美しいコモンセージ。学名はサルビア・オフィシナリスといい、サルビアの仲間です。
害虫を遠ざけたり、ハチやアブなどの益虫を呼ぶ効果があります。セージはさまざまな野菜や植物と相性がよいのですが、夏野菜ではトマトや豆類の生育を促進します。
ただし、キュウリは生育を阻害する可能性があります。※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)
■タンジー

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黄色い丸い花が咲くタンジーはキク科の多年草。独特の香りが虫除けとして古くから用いられ、ドライにして畳など床の下に置いたりして使われてきました。
果樹の周りに植えるとアリやガ、ハエなどの防虫効果があります。夏野菜ではキュウリと相性がよく、アリやコガネムシ、ハムシなどを防ぐ効果があります。
バラのコンパニオンプランツとしても使われます。
■まとめにかえて
さまざまな効果があるコンパニオンプランツですが、たくさんの種類を植えると畑が混み合ってしまいます。スペースに余裕を持ち、収穫期や生育期を管理して植えるとよいでしょう。
今回紹介したコンパニオンプランツは花や香りも楽しめます。ガーデニングが楽しくなりますから、ぜひ挑戦してみてくださいね。