本日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは109.10円↓下値メドは106.58円今朝の天気マークは「雨」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
トランプ怒りのツイート「FRBの政策とドル高がダメ」
ドル高スタートをきった10月のマーケットでドル/円は順調に上値を伸ばし、欧州時間朝には108円半ばへ上昇、9月の高値にほぼ並びました。
ところが、NY時間に発表された米国の9月製造業ISMが47.8に大幅に悪化したことで、この流れが突然ストップ。製造業ISMは米景気先行きの重要な景気先行指数で、先月に続き景況感の分かれ目といわれる50を下回ったことも問題ですが、悪いだろうと構えていたマーケットの予想をこえるひどさとなったことがショックでした。
さらにトランプ大統領が「ドルが強すぎる」とツイートしたことがドル売りを加速。製造業ISMの悪化は明らかに対中関税引き上げが原因ですが、それをFRBの政策とドル高に転嫁しているように思えます。いずれにしても、ドル高にトランプ大統領から待ったがかかり109円は「遠すぎた橋」になりそう。
毎ヨミ!FXトップニュース
1日ドル/円のNY市場の終値は107.74円
30日の終値に比べ0.35円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「雨」です。
今日の格言:
「賢明な投資のためには、しじゅう頭を使って天下の形勢をみてなきゃ。」- 石田禮助(出典「粗にして野だが卑ではない」城山三郎著)
各国・各通貨トピックス
ドル:
トランプ大統領「ドル強すぎる。FRBの金利高すぎる」
米9月製造業ISM 47.8、予想51.1、前回49.1
トランプ大統領「ウクライナ・ゲート」、米世論調査で45%が弾劾賛成
ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁「FRBは金利を据え置くべき」
ブラード・セントルイス連銀総裁「米国の製造業部門はリセッションに入った」
豪ドル:
RBA(豪準備銀行)政策金利を0.75%に切り下げ
RBA声明「必要ならばさらに金融緩和を進める」
RBA声明「雇用の伸びは今後鈍化するだろう」
ユーロ:
フランス、法人税減税を検討
欧州の8月の車両登録が大幅減
ドイツの自動車生産5%減。2025年まで回復は見込めないとの悲観的予想も
その他:
シンガポールのマーライオンのひとつが取り壊しに
干ばつでコウモリが大量死 – 豪ゴールドコースト
ウィル・スミスがダイエットも、10日間の断食挑戦で意識失う
主要指標終値

本日の注目通貨
ドル/円:107円までは、慎重ながらもドル高目線
10月1日(火曜日)のドル/円の高値は108.47円で、先月の高値(109.48円)にほぼ並びました。米指標の悪化とトランプ大統領のツイートでドル/円は急落しましたが、安値は先週後半の水準の107.62円で、円高相場に切り替わったというほどではありません。


9月の安値は105.74円。50%は107.11円で、このレベルより上に位置する限りドル高はまだ継続と考えます。この日のドル/円の下落は限定的でしたが、センチメントが再び悪化したことがこれから相場に影響してくるでしょう。
トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
2日:英建設業PMI、ADP雇用統計 など

◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)