本日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは109.49円↓下値メドは108.64円今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
BOEは利下げする、しないは「五分五分」
今一番の注目通貨は「ポンド」です。なぜか? 英国が今週末、1月31日グリニッジ標準時間23時(日本時間2月1日午前8時)をもって、ついにEU(欧州連合)を離脱するから、ではなく、BOE(イングランド銀行)が今夜「利下げ」するという予想が増えているせいです。
BOE(イングランド銀行)のカーニー総裁をはじめ、複数のMPC(金融政策委員)は今年に入り、相次いで利下げを支持する発言をしました。
ところが、先週発表された英国の景気先行指数である1月PMI(購買担当者景気指数)は予想より強い結果。昨年末に比べると、景気先行きに明るさが増えていることを示しました。このため、利下げは必要ないという意見も出てきて、現在の利下げ確率は五分五分になっています。BOE内部でも意見が対立しているようです。不透明さがポンドの反応を大きくさせることになるでしょう。
利下げ、据え置きのどちらかといえば、据え置きの方がやや確率が高いのではないかと考えます。利下げ予想派は「予防的利下げ」を掲げていますが、PMIが示すように英総選挙後から景気見通しは上向いているわけで、予防の緊急性の理由を見つけるのが難しい。むしろ、ブレグジット(英国のEU[欧州連合]離脱)後の経過観察をして必要なら5月に実施するのが妥当ではないでしょうか。カーニーBOE総裁は3月に退任するのですが、中央銀行は通常、総裁交代時期に大きな政策変更はしないこともあります。
ポンド/円の位置情報については「今日の注目通貨」をご覧ください。
FOMC(米連邦公開市場委員会)は29日(日本時間30日早朝)まで行われた会合で、政策金利であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を1.50~1.75%のレンジに据え置きました。
その後記者会見を開いたパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は「現在の金利は適切」であるとして、利上げ・利下げのどちらも必要ないという立場。あえていえば、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を気にしてやや「慎重姿勢」でした。マーケットの反応は限定的で、ドル/円の高値は東京朝イチの109.26円、安値はNY時間の108.98円でした。
毎ヨミ!FXトップニュース
29日のドル/円のNY市場終値は109.04円
28日の終値に比べ0.11円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
灼熱の炎に磨かれる黄金のように、試練によってこそ人は高められる – 大友宗麟
各国・各通貨トピックス
ドル:
FOMC(米連邦公開市場委員会)、政策金利の目標レンジを 1.50~1.75%に据え置き
FOMC声明「労働市場が力強く推移、経済活動が緩やかなペースで拡大」
パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長「「新型コロナウイルスなど不確実性がある」
新型肺炎:
アリババなどの中国企業、2月10日までテレワークに
タイのホテル宿泊客の半分は中国人観光客。予約キャンセルで15億円相当の損失も
豪政府、武漢滞在のオーストラリア人をインド洋の孤島に隔離
中国広東省、公共の場でマスク着用しないと刑事罰に
豪ドル:
豪2月利下げ確率が急低下、50%から25%へ。豪雇用市場が上向き
森林火災が観光産業に影響。豪経済全体で65億豪ドルの損失
豪ドル下落、新型肺炎による中国景気後退懸念。輸出品の鉄鉱石価格が下落
NZD:
RBNZ(NZ準備銀行)、5月と8月に利下げか
9月19日に総選挙
その他:
米国人の肥満率、10年以内に50%超えるおそれ
インドでゲームに夢中になっていた男性、水と間違え洗剤を飲んで死亡
主要指標終値

本日の注目通貨
ポンド/円:週のレンジ予想:137.46円から146.85円
156.61円 : 2018年 高値
148.88円 : 2019年 高値
146.85円 : 第3 レジスタンス
146.48円 : 2019年05月 高値
145.73円 : 第2 レジスタンス
144.61円 : 2020年01月 高値
143.72円 : 第1 レジスタンス
142.69円 : 01月の中心値
142.60円 : ピボット
140.77円 : 2020年01月 安値
140.59円 : 第1 サポート
139.47円 : 第2 サポート
139.23円 : 2019年11月 安値
137.71円 : 2019年の中心値
137.46円 : 第3 サポート
130.43円 : 2019年10月 安値
126.67円 : 2019年09月 安値
126.55円 : 2019年 安値


トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!
30日:BOE政策金利、カーニーBOE総裁 発言、ドイツGDP、米GDP など

◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)