本日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは109.73円↓下値メドは107.94円今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
経済か健康か、それが問題だ
安倍首相は今週7日(火曜日)、東京など7都府県を対象に「緊急事態宣言」を発令しました。日本はようやく臨戦モードに入りました。ところが米国では早くも、健康リスクよりも経済リスクを重視するべきだという議論が始まっています。
都市封鎖(ロックダウン)のコストは莫大。期間中の給料を保証する英国では、3カ月ごとに200億ポンド(約2兆6,000億円)の政府支出が発生するといわれています。日本政府が海外型のロックダウンを発令しないのはこれが理由でしょうか。日本は、最初から健康リスクよりも経済リスクを優先しているといえます。
リスクセンチメントか改善して豪ドル/円が上昇。豪ドル/円の最新位置情報については、「今日の注目通貨」をご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース
8日のドル/円のNY市場終値は108.85円
7日の終値に比べ0.05円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
夢を諦めるのは生きるのを諦めることだ – マルコム・フォーブス(フォーブス誌創刊者)
今日は何の日(4月9日):
寛政の改革(1788年 - 天明8年3月4日)
天保の改革(1834年 - 天保5年3月1日)
フォノトグラフにより世界で初めて音声が記録される(1860年)
南北戦争が終結(1865年)
天皇機関説事件
国民年金法成立(1959年)
イラク戦争で首都バグダードが事実上陥落(2003年)
各国・各通貨トピックス
新型コロナウイルス:
イタリアの感染者数はドイツの2倍、しかし死亡率は50倍。検査対象の違い
コロナウイルスの致死率は約2%。70歳以上8%、しかし49歳以下0.4%
ドル:
米企業、はやくもレイオフを開始
新興国のドル不足が深刻。
ユーロ:
ECB(欧州中央銀行)、一時的にギリシャ債を担保として受け入れることを決定
円:
エンタメ業界は自主判断で1,550公演の中止・延期を実施、損害額450億円
豪ドル:
豪首相「新型コロナウイルスの経済的影響は森林火災より深刻」
NZD:
オア RBNZ(NZ準備銀行)総裁「さらなる刺激策として量的緩和が最も効果的な手段」
カナダドル:
カナダの石油産業、100億カナダドルの支援を政府に要求
その他:
5Gでコロナ拡大 英国でうわさ流布 電波塔で不審火が相次ぐ
フランスがワクチンの実験をアフリカで実施と発表、激しい批判浴びる
主要指標終値


本日の注目通貨
豪ドル/円:今週のレンジ予想:63.18円から70.26円
8日(水曜日)の豪ドル/円は上昇。豪ドルは米国株と連動して動くことが多く、この日は新型コロナウイルス感染が(良くも悪くも)変わりないことや、サンダース候補の大統領選撤退でNYダウが上昇したことが豪ドル買いにつながりました。中国の大型景気刺激策も豪ドル高を支持。
RBA(豪準備銀行)は先月2日の定例会合で政策金利を0.5%に引き下げ、さらに19日には緊急会合を開き、2度目の利下げを断行しました(今月は据え置き)。また50億AUD規模の量的緩和も開始。RBAの利下げはFRB(米連邦準備制度理事会)より早く、その後の主要中央銀行の「コロナ利下げ」の先駆けになりました。また豪政府も1300億AUDという大規模な雇用対策を打ち出しました。
豪は中国経済の依存度が高く、豪ドルは世界景気に連動して動く傾向が強い通貨であるため、大幅な豪ドル安の可能性もありましたが、RBAと豪政府の積極的な対策が評価され最近は反発が目立っています。
今週の為替ウォーカーで、豪ドル/円が、ブルベアの分かれ目である65.56円を上に抜けて、買いが強まってきたと書きました。8日は67.93円まで上昇しています。新しいピボットは66.72円。
76.32円 : 01月 高値(01月02日)
74.47円 : 02月 高値(02月19日)
72.58円 : 第3レジスタンス(HBO)
71.51円 : 03月 高値(03月03日)
70.26円 : 第2レジスタンス
69.04円 : 第1レジスタンス
68.10円 : 2020年の中心値
67.93円 : 04月 高値(04月08日)
65.69円 : 03月の中心値
66.72円 : ピボット
65.51円 : 第1サポート
64.39円 : 04月 安値(04月02日)
63.18円 : 第2サポート
61.97円 : 第3サポート(LBO)
59.88円 :2020年 安値

トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!

◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)