本日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは108.22円↓下値メドは106.33円今朝の天気マークは「雨」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
慎重になりすぎると経済回復が遅れる
大胆になりすぎると感染第2波になる
来週から5月。新型コロナウイルスで2カ月間活動停止状態だった世界は、段階的に経済を再開する動きが始まっています。米国ではジョージア州が27日からレストランや映画館の営業再開を許可しました。
経済を再開するかどうかは最終的には政治判断になりますが、世界経済が再開にむけて始動を始めたというのは、明るいニュースではあります。投資家心理が明るくなると、ドルを手元に置いておくより投資に回そうという考えになるので、有事のドル買い需要が低くなります。リスクオンによるドル売り(円高)に動きやすくなります。
しかし、経済再開が早すぎてしまって、新型コロナウイルス第2波が広がることになった場合のリスクも無視できません。警戒しているときの恐怖よりも、一回安心した後に襲ってくる恐怖の方がはるかに大きいからです。経済再開後も心配で電車に乗ることや買い物に出かけられなくなれば、景気回復が逆に遅れることになります。
毎ヨミ!FXトップニュース
27日のドル/円のNY市場終値は107.26円
24日の終値に比べ0.23円のドル安/円高だったので、今朝の天気マークは「雨」です。
今日の格言:
勝利したときも自分を見失うな。一歩ずつ歩みを進めていけば、やがてはるか遠くまでたどり着けるだろう。
各国・各通貨トピックス
新型コロナウイルス:
「ウイルスはすでに遺伝子が変異、感染力さらに強まった」中国調査班トップ
全米のホテル、ほぼ8割が空室 従業員の44%が失業の予想
ドル:
米経済先行き、FRB(米連邦準備制度理事会)は依然として厳重警戒モード
トランプ米大統領、ジョージア州知事を非難「経済再開早すぎる」
バイデン氏に再びセクハラ疑惑が浮上
NY原油先物:
原油の需給好転は第3四半期になってから
円:
日銀、国債購入額の「年80兆円めど」を撤廃。
黒田日銀総裁「追加緩和は必要があれば躊躇なく」
日本とスウェーデンとの違い「家から出ない」が実行できる補償があるかどうか
ユーロ:
格付け会社S&P、イタリアの格付け「BBB」を確認。見通しは「ネガティブ」
格付け会社ムーディーズ、イタリア格下げ、5月は見送りへ
ポンド:
格付け会社S&P、英国の格付け「AA」を確認。見通しは「安定的」
南アランド:
南ア政府、2兆8,500億円相当規模の経済支援策を発表。GDPのおよそ10%
その他:
ビートルズの映画「イエロー・サブマリン」配信イベント、7万人が参加
中国で甲殻類に感染する謎のウイルス。広東省では養殖されたエビがほぼ全滅
ニコチンに新型コロナ感染を抑制する効果?
主要指標終値

本日の注目通貨
ドル/円:今週のレンジ予想:106.85円から108.37円
日銀は27日の金融政策決定会合において、新型コロナウイルス対策の景気刺激策として、「年80兆円をめど」としていた国債購入額の上限を撤廃して「無制限」に購入すると発表しました。とはいえ、現在の日銀の買い入れペースはすでに計画を大幅に下回っている状況なので、無制限に変更する実質的な意味はありません。黒田総裁の発言に反して、マーケットは日銀の追加緩和の手詰まり感を再確認することになりました。
一方、ECB(欧州中央銀行)は、今週の会合で一段の緩和政策を打ち出すとの観測が浮上しています。ECBが利下げするならば、セオリー的には金利先安観の強い通貨を売るということで、ユーロ/円は下落(ユーロ安/円高)ということになります。
114.55円 : 2018年 高値
113.82円 : 2018年 12月 高値
112.40円 : 2019年 高値
112.22円 : 2020年 高値 (02月20日)
111.71円 : 03月 高値 (03月20日)
109.38円 : 04月 高値 (04月06日)
108.69円 : 第3レジスタンス(HBO)
108.37円 : 第2レジスタンス
108.20円 : 2019年 中心値
108.15円 : 04月 中心値
107.93円 : 第1レジスタンス
107.61円 : ピボット
107.17円 : 第1サポート
106.92円 : 04月 安値 (04月01日)
106.85円 : 第2サポート
106.70円 : 2020年 中心値
106.41円 : 第3サポート(LBO)
101.17円 : 2020年安値(03月06日)
100.07円 : 2016年 09月 安値
99.53円 : 2016年 08月 安値


トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)