本日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは108.32円↓下値メドは106.87円今朝の天気マークは「雨」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
取引チャンスはドル/円以外!
今週のマーケットの注目材料は;
1. 政治(米中対立、米国の抗議デモ)
2. 中央銀行の政策金利発表(RBA(豪準備銀行)、カナダ銀行、ECB)
3. OPEC(石油輸出国機構)+会合(減産延長)そして、
4. 米5月雇用統計(失業率20%超えも)
世界で着実に進む経済再開。それを支援する中央銀行の史上最大の金融緩和。が景気回復の期待が強まり、投資家心理を明るくさせています。
マーケットでは「リスクオンのドル売り」。豪ドル、ユーロ、そしてポンドが対ドル、対円で上昇。ユーロは、欧州の重要な景気指数であるPMI(購買担当者景気指数)の5月改定値が予想より強かったことも支援材料となっています。ただ、ドル/円は107円台のレンジから抜け出せず方向感がありません。
上昇の勢い強まるユーロ/円の最新位置情報、5月の「勝ち組」「負け組」通貨ペア、そして円とユーロIMMポジション推移のグラフは「今日の注目通貨」をご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース
1日のドル/円のNY市場終値は107.58円
前営業日の終値から▲0.21円だったので、今朝の天気マークは「雨」です。
今日の格言:
誰も自分の出自からは決して逃げられない。過去に背を向けずに向き合い、自分を成長させる糧とするのだ。
各国・各通貨トピックス
新型コロナウイルス:
抗マラリア薬で死亡率増加。新型コロナウイルスの治療効果みられず
1599年に設立のシェークスピアのグローブ座、新型コロナで存続の危機
ドル:
首都ワシントンでも抗議デモ。トランプ大統領は一時、地下室に避難
NY市、1日午後11時から翌5時まで外出禁止
ローゼングレン・ボストン連銀総裁「失業率は20%前後でピークとなる可能性」
カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁「米国で多くの中小企業が倒産危機」
ユーロ:
悩む欧州。中国とケンカするべきか、仲良くして経済回復を優先するべきか
ポンド:
英政府、コロナ休業手当を縮小へ。財政負担に耐え切れず
米英間で問題山積み。ファーウェイのほかにも、貿易協議、イラン対応、デジタル課税
豪ドル:
RBA「今後数年間は利上げしない」
南アランド:
南ア政府、社会不安増大でロックダウン解除。感染者は増加中
原油先物:
ロシアが7月から減産緩和を検討。ロシアとサウジの確執再燃も
その他:
アメリカで30代、40代で退職する「FIREムーブメント」が話題
インド北部、熱波で気温50度に
主要指標終値

本日の注目通貨
ユーロ/円:今週のレンジ予想:116.09円から121.72円
125.23円 : 2019年05月 高値
123.54円 : 第3 レジスタンス(HBO)
123.35円 : 11月 高値(11月05日)
122.87円 : 2020年 高値(01月16日)
121.72円 : 第2 レジスタンス
121.40円 : 02月 高値(02月20日)
121.32円 : 2019年の中心値
121.15円 : 03月 高値(03月25日)
120.73円 : 第1 レジスタンス
119.97円 : 06月 高値(06月01日)
118.91円 : ピボット
118.64円 : 2020年の中心値
117.91円 : 第1 サポート
116.46円 : 05月の中心値
116.09円 : 第2 サポート
114.40円 : 年初来安値(05月07日)
113.70円 : 2016年11月 安値
115.10円 : 第3サポート(LBO)

「勝ち組」「負け組」通貨ペア(5月1日~5月29日)

5月のマーケットは「ドル安・円安」の動きが強まりました。新型コロナ終息はまだまだ先とはいえ、世界では徐々にロックダウン(移動制限)が解除されるなかでパニック的なドル買い需要は沈静化。ユーロや豪ドルが上昇しました。
5月、最もパフォーマンスが良い(上昇した)「勝ち組通貨ペア」はメキシコペソ/円の11.88%。原油価格の反発上昇も石油生産国のメキシコ経済に味方。メキシコ中銀は今月50bp利下げしましたが、インフレを暴走させずに景気を刺激する妥当な利下げ幅だったとマーケットは一定の評価。
EM(新興国)通貨では、南アランドやトルコリラなど新興国通貨も今月の勝ち組グループ入り。
一方、5月最もパフォーマンスが悪かった「負け組通貨ペア」はポンド。新型コロナに対する英政府の対応の慎重さに加え、年末のノーディール・ブレグジット(合意なき離脱)のリスクが高まっていることが理由。
IMMポジション推移(円、ユーロ)(2018年5月~2020年5月)


CFTC(全米先物取引委員会)公表による、5月26日時点のシカゴIMMの通貨先物ポジション状況は、円が34,607枚の「ロング(=約40億ドル相当の円の買い持ち)」で、前週に比べて26%増加。
ユーロは72,222枚の「ショート(=約94億ユーロ買い持ち)」で、前週に比べて4%増加。
IMMは、全体としては巨大な「ドルショート」ポジションを持っていることになります。ただ、ポンドと豪ドルに対しては「ドルロング(=豪ドルショート、ポンドショート)」が継続。
トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)