本日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは106.00円↓下値メドは104.06円今朝の天気マークは「雨」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
Don’t Get Me Wrong
FOMC(米連邦公開市場委員会)は、15、16の両日に開催した9月の会合において、政策金利であるFF(フェデラルファンド)金利の誘導目標レンジを、0%から0.25%の範囲に据え置くことを決定しました。
声明では、インフレ率が2%に上昇し、さらに暫くの間2%を緩やかに超える軌道に乗るまでは「ゼロ金利」を維持すると発表。しFOMCメンバーによる金利見通しによると、少なくとも2024年前半までゼロ金利が継続することを示しています。
しかし、追加の緩和政策の発表はなし。FRB(米連邦準備制度理事会)は現段階で必要と思われる政策は全て行ったとして、は当面は様子見モードに入ることを意味しています。米実質金利がこれ以上の低くなるリスクが後退したので、短期的にはドルにとってプラス材料ともいえます。
16日のドル/円は、ついに105円を割り7月31日以来の安値となる104.79円まで円高が進みました。しかし、FOMC後は緩やかに回復して終値は104.98円。
FRBの様子見モードは、パウエルFRB議長の米経済に対する自信の回復か?「今日の注目通貨」をご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース
16日のドル/円のNY市場終値は104.98円
前営業日の終値比▲0.47円だったので、今朝の天気マークは「雨」です。
今日の格言:
故にことごとく用兵の害を知らざる者は、則ちことごとく用兵の利をも知ること能わざるなり(戦の損害を十分知りつくしていない者には、戦の利益も十分知りつくすことはできない)- 孫子
各国・各通貨トピックス
新型コロナウイルス:
欧州内の新型コロナ感染状況 悪化していた3月の水準にまで逆戻り
ドル:
米航空会社、コロナ救済対策が失効する10月1日に大量解雇が発生か
FRBがインフレ目標を変更へ。実質インフレの2%大幅超を容認へ
マーケットはFRBに対して一段の緩和を強く期待
コチャラコタ前連銀総裁「世界経済のリスクが米経済を侵しはじめた」
米大統領選:
52%がトランプ大統領の経済対策に不満 最新世論調査
ユーロ:
スポーツ・レジャーの営業自粛は来年8月まで続く。
2022年の仏大統領でルペン大統領が誕生の可能性も
ポンド:
英政府の「Go To Eat」キャンペーンで飲食店の売り上げが約3割増
サンダースMPC委員「(英経済は)追加緩和策が必要になる
その他:
地球温暖化問題 北極圏をどうやって再冷凍するかが課題
ジョニーウォーカーを紙ボトルで、2021年から
Googleの検索結果上位は「Googleが所有するウェブサイト」に占められている
布のエコバックは約840回使わないと、レジ袋よりエコとは言えない
主要指標終値

本日の注目通貨
ドル/円:週後半のレンジ予想 104.60円 から 106.80円
米国の経済指標は、雇用統計や消費者物価指数などを見る限り好調です。これ以上の緩和政策はもういらないとFRBが考えても不思議ではありません。
パウエル議長は次のように述べています。「今のところ、多くの人々は政府の景気対策のおかげで生活を続けることができている。しかし、対策が終了し貯金が底をついてしまったときに、経済が構造的な雇用喪失から回復していなければ、今後さらに深刻な下向きリスクが生じる可能性がある」
FRBが様子見をしているのは、これが理由と思われます。将来を楽観視しているわけではなく、むしろその逆。経済データが悪化したときに備えて、今は次の政策を温存しておく。米国議会では、大統領選挙前の追加景気対策の成立は絶望的なようです。
出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成
トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)