本日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは105.00円↓下値メドは103.76円今朝の天気マークは「くもり」
※天気の判定基準は記事末尾にあります
ECBはどうする?
何をする?
今夜、ECB(欧州中央銀行)の理事会が開かれます。
前回の会合でECBは政策金利を0.00%に据え置き。また、新型コロナ対策であるPEPP(パンデミック緊急資産購入プログラム)は、2021年6月まで継続すると発表しました。
しかし、コロナの状況はさらに悪化。フランスのマクロン大統領は昨夜、全国規模のロックダウンを決定しました。ドイツのメルケル首相も1ヵ月間のロックダウンを発表。
ECBも対応策を討議するでしょうが、せいぜいPEPP(パンデミック緊急プログラム)終了期限を6月から12月まで延長することぐらいだろうといわれています。コロナによる経済危機は、政府の命令(ロックダウン)が引き起こしたもの。中央銀行にできることはあまり残されていないのです。
それよりも、マーケットの関心はユーロ。もう6年半前のことになりますが、当時のドラギECB総裁が「ユーロ高はECBにとって深刻な懸念を呼ぶ問題だ」と発言したことがきっかけで、ユーロ高トレンドが大逆転した鮮明な記憶をマーケットは持っています。
しかしラガルドECB総裁は、「ユーロの動向を注意深く見守っている」が、「ユーロ高に対して過剰に反応する必要はない」し、そもそも「ECBは通貨水準を政策目標にしていない」と言い切っていました。どこかの国の中央銀行総裁のようにマーケットに対して木で鼻をくくったような態度がユーロ高を支えるという皮肉な結果になっています。そのためマスメディアから「ユーロ高是正にやる気がない」と批判されて、発言を修正しています。
もっとも、最近のユーロはECBの発言で動くわけではありません。
ユーロ/円の最新位置情報は「今日の注目通貨」をご覧ください。
毎ヨミ!FXトップニュース
28日のドル/円のNY市場終値は104.33円
前営業日の終値比▲0.11円だったので、今朝の天気マークは「くもり」です。
今日の格言:
人生は楽ではない。そこが面白い - 武者小路実篤
各国・各通貨トピックス
新型コロナウイルス:
人口1,000万ほどのチェコで1日の新規感染者が8,000人
新型コロナによる移動制限が世界の消費支出を抑圧
ドル:
サンフランシスコのオフィス賃貸料、4%下落:在宅勤務の増加でIT企業が引っ越し
アトランタ連銀「雇用がコロナ前に戻るには4年半以上」
FRB(米連邦準備制度理事会)「新型コロナは、少数民族や低賃金労働者により深刻な影響を与えた」
米大統領選:
テイラー・スウィフトさん、バイデン氏支持を表明
大統領選の争点、バイデン氏を選ぶというより、トランプ氏を選ばないか
民主党の上院過半数は難しい 2022年の中間選挙まで待つ必要
ユーロ:
ドイツでの決済手段、 初めてカード決済が現金を上回る見通し
ラガルド総裁「ユーロ圏は巨額の公的負債を抱えている」
ポンド:
新型コロナ、感染拡大止まらず 再び全土ロックダウンの可能性も
EU(欧州連合)「英国の立場、特に国内市場法を到底受け入れることはできない」
中国人民元:
中国、2060年までにCO2排出ゼロを宣言
豪ドル:
RBA(豪準備銀行)「完全雇用の道筋が見えるまでは利上げしない」
原油先物:
OPECが減産継続の可能性 「世界の原油需要の回復、予想より遅い」
その他:
ウィーン少年合唱団が存続の危機 コロナで年間300回の公演が全て中止
中国、米の間隙突き軍事行動加速 コロナ禍に乗じて覇権拡大
主要指標終値

本日の注目通貨
ユーロ/円:レンジ予想:120.95円から125.04円
ロックダウンしても、コロナウイルスが消えないとするならば、経済の安定的再開はワクチンに頼るしかない。しかし、新型コロナのワクチン接種は間隔をあけて2回受けなければ免疫ができないといわれています。EU(欧州連合)全体にワクチンが行き渡るのは早くて2021年末。ということは最悪の場合、あと1年から1年半もの間、ロックダウンが繰り返されることになるわけです。しかも免疫は3カ月しか持たないとの報告もあります。
一方で、今週発表された米国の耐久消費財は予想以上の強さを示しました。ステイホームで高級電化製品や家具が売れています。
ユーロ/円のブルベアの分かれ目は122.99円。122.99円より上ならばユーロ買いが優勢、122.99円より下ならばユーロ売りが優勢。
126.85円 : 2020年08月 高値
126.80円 : 2019年04月 高値
125.84円 : 第3 レジスタンス(HBO)
125.21円 : 2020年07月 高値
125.04円 : 第2 レジスタンス
124.43円 : 2020年06月 高値
123.79円 : 第1 レジスタンス
122.99円 : ピボット
122.19円 : 2020年10月 安値
121.75円 : 第1 サポート
121.69円 : 2019年の中心値
121.15円 : 2020年03月 高値
120.95円 : 第2 サポート
120.74円 : 2020年の中心値
120.26円 : 2020年 07月 安値
119.77円 : 2020年 01月 安値
119.70円 : 第3 サポート (LBO)

トレード前に必ずチェック!今週発表の重要指標!

◎天気の判定基準とは?
天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。
・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。
・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。
・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。
※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。
※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。
(荒地 潤)