今日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは116.09円↓下値メドは111.46円[新型コロナ] ロックダウンで、欧州の第4四半期GDPがマイナス成長になるおそれ[新型コロナ] メルケル首相「コロナ感染急増、ドイツがこれまでに経験したことのないほど深刻」
[新型コロナ] ドイツが事実上のワクチン接種義務化。未接種者の飲食店への立ち入り禁止へ
26日(金曜)のドル/円は「円高」。円買いの殺到でドル/円は大幅下落。
この日は115.32円からスタート。東京市場の朝に新型コロナ「オミクロン変異株」のニュースが流れると円買いの動きが強まり、115.36円を高値に朝9時には115円を割り、さらに午後5時には一時114円も下に抜ける。その後114円をはさんでもみ合いが続きましたが、NY時間から再びドル売りが強まると113.05円まで大きく下落して112円台目前まで迫りました。終値は113.35円(前日比▲1.97円)。前日比の下げ幅は今年最大。
リスクオフの動きに敏感な豪ドルは、オミクロン変異株のニュースで起きたNY株式市場と原油先物市場の急落の影響で大幅下落。豪ドル/円の高値82.96円、安値80.48円。
豪ドル/円は東京市場から上値が重く、高値はオープン後につけた82.96円。高値が83.00円を下回ったのは10月8日以来。午前のうちに82円を下に抜け、さらにNY時間に81円も抜けて80.48円まで下落。
オミクロン変異株が発見された南アランド/円は暴落。高値7.222円、安値6.923円。1日の値幅0.299円は今年最大で、平均値幅の約3倍。終値は6.957円。前日終値比の下落幅は▲0.266円。


主要指標 終値

今日の為替トレッキング
今日の一言
朝起きて夜寝るまでの間に、自分が本当にしたいことをしていればその人は成功者だ - ボブ・ディラン
Say It Isn't So
感染力がより強い新型コロナ変異株「オミクロン変異株」が南アフリカで検出されたとの報道を受け、26日(金曜)の米10年債利回りは1.6%台から一気に1.4%台まで下落。「安全第一」を求めたマーケットは米国債を買い、円とスイスフランを買いました。ただスイス国内では新型コロナ感染が広がっているため、安全資産としては円の人気の方が高かったようです。
先週の米感謝祭前のマーケットは、米国の利上げに関するニュースが中心で、新型コロナは欧州のローカルニュース扱いでした。12月FOMC(米連邦公開市場委員会)を期待したマーケットはドル買いを進め、ドル/円は2017年1月以来、ユーロ/ドルは2020年7月以来の水準までドル高が進んでいました。
この日のドル/円「急落」は、ドルロングのポジションが積み上がっていたことに加え、米市場の流動性が細っていたことも理由。
もっとも、オミクロン変異株のニュースが、太りすぎたポジション整理をする言い訳に使われたところもあります。来月起きても不思議ではなかった調整が、この日に前倒しになった。この動きはまだ続く可能性があります。


今日の注目通貨:ドル/円
今週の予想レンジ ↑116.29円 ↓111.35円
今週のドル/円のピボット(ブルベア判断の分かれ目)は113.82円。113.82円より上ならばドル買い優勢、113.82円より下ならばドル売り優勢。
2021年これまでの高値は115.52円、安値は102.59円。平均値は109.06円。
1日の最大値動きは2.32円、最小値動きは0.18円。平均値動きは0.59円。
2021年のこれまでの値幅は12.92円。
117.23円 : 第4レジスタンス(HBO)
116.29円 : 第3レジスタンス
115.52円 : 2021年 高値
115.51円 : 2017年 03月 高値
115.34円 : 第2レジスタンス
115.05円 : 第1レジスタンス
114.45円 : 11月 61.8%
114.12円 : 11月 平均値
113.82円 : ピボット
113.79円 : 11月 38.2%
112.73円 : 11月 安値
112.58円 : 第1サポート
112.29円 : 第2サポート
111.35円 : 第3サポート
110.40円 : 第4サポート(LBO)


(荒地 潤)