今日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは140.80円 ↓下値メドは139.10円FRB:インフレ圧力軽減には「トレンド以下の経済成長」と「雇用市場の鈍化」が必要
英インフレ:インフレの原因のひとつにブレグジットによる規制
南アランド:南ア中銀「ランドはさらに安くなるだろう」
英インフレ:小売物価9%上昇、過去最大の値上がり率
英インフレ:スーパーの競争激化で小売価格が下落
市況
7月20日(木曜)のドル/円は、前日比「円安」。24時間の値幅は1.39円。
2023年144営業日目は139.60円からスタート。
レジスタンス:
140.50円(07/20)
143.01円(07/10)
144.19円(07/07)
サポート:
139.25円(200時間移動平均)
139.11円(07/20)
138.76円(07/19)
137.68円(07/18)
安定の円安である。日本と他の主要国との金利差は広がる一方だ。
2022年10月に行われた為替介入のインパクトは確かに強大だったが、円安を食い止めるのが精一杯で、トレンドを変えるほどの影響力はなかった。円安は日本経済のファンダメンタルズに沿って動いているという証拠である。マーケットからすると、為替介入の方がよほど投機的である。
ドル/円のトレンドが本格的に円高に切り替わったきっかけは、日銀が12月の会合でYCC(イールドカーブ・コントロール)政策の変動幅拡大を通して実質上の利上げに踏み切ったことである。植田総裁が決断しない限り、円安相場は続く可能性は高い。
主要指標 終値
今日の為替ウォーキング
今日の一言
あなたの野心を小さくする人々とは距離を置きなさい。本当に偉大な人間は、あなた自身も偉大になれると思わせてくれるものだ - マーク・トウェイン
I Still Haven’t Found What I’m Looking For
日本のインフレが止まらない。2023年の飲食料品の値上げ品目数が3万品目を突破した。今バブル崩壊以後の30年間でも異例で、記録的な22年(2万5768品目)を上回り、過去最大級の値上げラッシュとなっている。10月には酒類や調味料などを中心に、さらに3716品目が値上げの予定がある。
企業は、原材料価格や物流費の高騰、円安で値上げは仕方ないと消費者を説得する。
つまり、現在の値上げの多くは便乗値上げなのだ。便乗値上げとは、原材料費、エネルギーコストの上昇など合理的な理由によって値上げを行う際に、その差額以上の値上げをすることである。消費者に気づかれる前にできるだけ多くマージンを上乗せする「企業努力」をしているのだ。
インフレに対応する日銀の政策について聞かれた植田総裁は次のように語っている。
植田総裁は、日本のインフレが十分に育つ前に萎れてしまうことを心配しているのだ。しかし、どうか安心してほしい。FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエルFRB議長も、2年前の21年6月の議会証言では「インフレは一過性」で「FRBは予防的に利上げすることはない」と語っていた。同時期のECB(欧州中央銀行)のラガルド総裁も「政策対応は時期尚早である」と大言壮語していた。
FRB議長とECB総裁の予測が正しければ、現在の米国と欧州のインフレ率はすでに2%以下になっているはずだ。
今週の注目経済指標
今日の注目テクニカルレベル
ヒートマップ分析(円ベース、ドルベース)
Winners & Losers
(荒地 潤)