今日のレンジ予測
[本日のドル/円]↑上値メドは157.80円↓下値メドは155.65円顧客満足:値段を上げチップを廃止する正攻法よりも、安い値段と高いチップというごまかしを顧客は好むという調査結果
経済指標:リアルタイムのデータは正確性に欠け、データ依存政策が適切な方法でないことを示す
米欧関係:ラガルド総裁「トランプ候補の新たな関税障壁、欧州経済にとってダウンサイドリスク」
ECB:タカ派であればあるほど、将来の利下げは大幅になる
ドイツ:ドイツ失業率が予想以上に悪化
前日の市況
1月16日(木曜)のドル/円相場の終値は155.13円。前日終値比1.34円の「円高」だった。日本銀行の利上げ期待とFRB(米連邦準備制度理事会)の利下げ(前倒し)期待の相乗効果で円高が進んだ。
2025年12営業日目は156.33円からスタートした。東京時間昼前に156.53円をつけたあと前日の安値(155.93 円)を大きく抜けて 155円台前半まで下落。その後はいったん戻すが、上値が重い状況は変わらなかった。
この円高の背景は、植田和男日銀総裁の発言をきっかけに、マーケットが1月の利上げを急速に織り込み始めたことだ。海外市場ではFRBの政策決定に強い影響力があるウォラーFRB理事が、3月の利下げの可能性を否定しなかったことで、さらにドル売り/円買いが加速した。
マーケットの利下げ予想は、雇用統計発表後は9月、CPI(消費者物価指数)発表後は7月まで前倒しされていたがウォラー理事の発言でさらに早まった。ドル/円は155.10円まで円高を更新して、155円台前半で取引を終えた。24時間のレンジ幅は1.43円。
週末のドル/円 サポートとレジスタンス
レジスタンス:
158.87円 01/10
158.20円 01/14
158.09円 01/15
156.53円 01/16
サポート:
155.10円 01/16
154.43円 12/19
153.34円 12/18
153.16円 12/17
短期:【中立】高値と安値の50% =156.02円

12月15日から1月16日までのドル/円のレンジは153.16円から158.87円。
レンジ幅は、5.71円。
高値と安値の50%(中間点)は、156.02円。
現在のレートは中間点よりも「円高」。
中期:【円安】高値と安値の50% =153.76円

11月1日から1月16日までのドル/円のレンジは148.64円から158.55円。
レンジ幅は、9.78円。
高値と安値の50%(中間点)は、153.76円。
現在のレートは中間点よりも「円安」。
2025年主要指標 終値

今日の為替ウォーキング
今日の一言
やらないことを決める。それが経営だ - スティーブ・ジョブズ
Yesterday Once More
12月雇用統計レビュー先週発表された米国の12月雇用統計は、米経済の強さを改めて示した。BLS(米労働省)が1月10日に発表した2024年12月の米雇用統計によると、NFP(非農業部門)の就業者数は25.6万人増加し、市場予想の16万人増を大きく上回った。

業種別では、サービス業や小売業を中心に採用が増えた。失業率は4.2%から4.1%に低下した。また平均労働賃金は前年比で3.9%上昇した。賃金の増加率は前月より若干低下したものの、インフレ率を上回る水準が続いている。
良好な雇用統計の結果を受けて、FRBの利下げ観測が後退した。2025年の利下げ見通しは、12月時点では4回だったが1回まで減る可能性が高くなっている。金利市場では米長期金利が上昇し、10年物国債利回りは4.8%近辺まで強含んだ。
トランプ次期政権による貿易関税、減税や規制緩和といった、インフレ率に影響を与える経済政策を見極めることも必要なため、FRBが利下げを再開するのは6月以降になるとの見方だった。

今週の注目経済指標

注目テクニカルレベル

ヒートマップ分析


(荒地 潤)