世界の投資信託の値動きを、投資対象や投資地域など楽天証券独自の250分類に分けて紹介します。2025年2~4月の上昇率ランキングは、ゴールド関連ファンドが16%増で首位。

ほか、欧州債券や国内REITなどがランクインしました。


金が独り勝ち、REIT堅調、日米株は下落【投信ランキング2~...の画像はこちら >>

※このレポートは、YouTube動画で視聴いただくこともできます。
著者の吉井 崇裕が解説しています。以下のリンクよりご視聴ください。
「 【2025年2-4月】今、上昇している市場はどこ?投資信託ランキング「金が独り勝ち、REIT堅調、日米株は下落」 」


基本8分類の直近3カ月間の騰落率

 まずは、分散投資の基本となる国内・先進国・新興国の株式・債券・不動産投資信託(REIT)の基本8分類の騰落率を定点観測してみましょう。


金が独り勝ち、REIT堅調、日米株は下落【投信ランキング2~4月】
※2025年4月末時点

 2025年4月末を基準とした過去3カ月間の騰落率を見ると
「 国内REIT 」
が上昇する一方、


「 国内債券 」、
「 先進国債券(広域・高格付)-為替ヘッジ無し 」、
「 新興国債券(広域・新興国通貨建)-為替ヘッジ無し 」、
「 国内株式 」、
「 新興国株式(広域)-為替ヘッジ無し 」、
「 海外REIT(含む北米)-為替ヘッジ無し 」、
「 先進国株式(広域)-為替ヘッジ無し 」
は下落しました。


 代表的なインデックスファンドで過去3カ月の動きを見ると、下図のように推移しています。


金が独り勝ち、REIT堅調、日米株は下落【投信ランキング2~4月】
※計測期間:2025年1月31日~2025年4月30日

金が独り勝ち、REIT堅調、日米株は下落【投信ランキング2~4月】
※計測期間:2025年1月31日~2025年4月30日

直近3カ月の楽天証券分類平均リターンランキング

 続いて、投資対象市場や投資地域をさらに細かく分けて見てみましょう。


 楽天証券分類、およそ250分類の中から、値動きの傾向を把握しやすい分類を厳選し、上位・下位5分類の騰落率をまとめた結果がこちらです。


金が独り勝ち、REIT堅調、日米株は下落【投信ランキング2~4月】
※2025年4月末時点

 過去3カ月間の騰落率で上位5分類は、
「 金関連-為替ヘッジ有り 」、
「 欧州債券-為替ヘッジ無し 」、
「 国内REIT 」、
「 ブラジル・中南米株式-為替ヘッジ無し 」、
「 北米債券-為替ヘッジ有り 」
でした。


 上位3分類のなかで、それぞれ目立った銘柄としては、
「 Smart-i ゴールドファンド(為替ヘッジあり) 」が+16.98%、
「 損保ジャパン欧州国債オープン(毎月分配型) 」が+2.25%、
「 iシェアーズ 国内リートインデックス・ファンド 」が+1.97%の上昇でした。


金が独り勝ち、REIT堅調、日米株は下落【投信ランキング2~4月】
※計測期間:2025年1月31日~2025年4月30日

 一方、下位5分類は、
「 米国株式-為替ヘッジ無し 」、
「 先進国株式(広域)-為替ヘッジ無し 」、
「 北米REIT-為替ヘッジ無し 」、
「 東南アジア株式-為替ヘッジ無し 」、
「 海外REIT(含む北米)-為替ヘッジ無し 」
です。


 目立った銘柄としては、
「 iFreeNEXT ムーンショットインデックス 」がマイナス28.29%、
「 半導体関連 世界株式戦略ファンド 」がマイナス26.56%、
「 SMT 米国REITインデックス・オープン 」がマイナス11.24%の下落でした。


金が独り勝ち、REIT堅調、日米株は下落【投信ランキング2~4月】
※計測期間:2025年1月31日~2025年4月30日

(吉井 崇裕)

編集部おすすめ