JR九州が投資会社を設立。九州に事業基盤をおく中小企業などを対象に投資を行います。
JR九州が2021年4月5日(月)、地域特化型ファンド「合同会社 JR九州企業投資」を4月1日付で設立したと発表しました。
九州に事業基盤を置く中小企業、地域に根ざした商品・サービスを提供する企業を対象に投資を行い、投資先企業の事業継続とさらなる成長を支援することで、地域の発展と成長につなげるといいます。
少子高齢化などにともなう後継者不足、コロナ禍における企業業績の悪化といった地域課題があるなか、従来のM&Aに加え、より柔軟かつ機動的な投資形態を持つことによって、JR九州グループの主力事業の強化、事業領域の拡大、ファンド事業への参画によるJR九州グループの収益機会の拡大を図るとのこと。
九州新幹線800系「つばめ」(恵 知仁撮影)。
取り組みは、JR九州企業投資と、投資運用会社ジェイ・ウィル・グループが共同投資するスキームで行われます。
JR九州企業投資と、ジェイ・ウィル・グループが運営するファンドが共同で出資し、投資先の株式などを引き受ける受け皿会社を設立。投資先のニーズに応じてJR九州グループとジェイ・ウィル・グループから人的支援などのサポートも行い、事業運営を支援するそうです。
投資総額は50億円で、出資形態は匿名組合出資。JR九州は「地域のインフラであるモビリティサービスを担うJR九州グループとファンド事業において豊富な経営支援の実績を有するジェイ・ウィル・グループと一体で九州の持続的な発展に貢献してまいります」としています。