「空飛ぶクルマ」を次世代の新たな成長産業と捉えているそう。

空飛ぶクルマの価格は約3000万円

 岡山県倉敷市の一般社団法人MASC(岡山県倉敷市水島地域への航空宇宙産業クラスターの実現に向けた研究会)は2021年6月16日(水)、所有する「EH216」が初の無人試験飛行に成功したことを明らかにしました。

 試験飛行は、県南西部の笠岡市にある笠岡飛行場(笠岡ふれあい空港)において、6月4日(金)に行われたもので、国土交通省航空局より日本で初めて屋外での試験飛行の許可を受け実施、高度約30mまで上がり、約5分間にわたって無人で飛んだといいます。

移動手段に革命を 中国製の空飛ぶクルマ「EH216」岡山で初...の画像はこちら >>

日本で試験飛行を行うEH216(画像:EHANG)。

 EH216(EHang 216)は中国・広州のEHangホールディングスが開発した2人乗りの電気駆動の機体で、1回の充電で約35km飛行でき、スピードは最高で130km/hまで出るとのこと。MASCは2020年7月に本体価格約3000万円で購入しています。

 日本政府は空飛ぶクルマの実現に向け、2018年に「空の移動革命に向けた官民協議会」を設置し、すでにロードマップを策定しており、それによると、2023年の事業開始を目標に掲げています。なお国土交通省航空局では、当該ロードマップに基づいて、空飛ぶクルマの機体や運航の安全基準、操縦者の技能証明基準などの制度整備を検討しています。

【動画】空飛ぶクルマEH216の飛行の様子