顔が「ねこの目」のようにも見えるJR九州の特急「36ぷらす3」。その内容も、まるで「ねこの目」のよう。

実際に体験してきました。「39周目」を記念するイベントやプレゼントも行われます。

2020年10月に登場した新しい観光列車

 2021年7月12日(月)、その特急列車が上部構造物のため暗くなっている博多駅ホームへ入線してきたとき、「ねこの目」が光っているように見えました。そのヘッドライト部分が。

「ねこの目」みたいなJR九州の特急に乗ってみた 車内も「ねこ...の画像はこちら >>

博多駅へ入線してきた特急「36ぷらす3」(2021年7月12日、恵 知仁撮影)。

 JR九州が、九州の魅力を伝えるべく、その各県を巡るように運行している「D&S列車(観光列車)」、特急「36ぷらす3」です。

 この特急「36ぷらす3」には2020年10月の運行開始以降、約1万人が乗車。JR九州によると、2021年7月1日時点での予約率は50%だそうで、コロナ禍のなか、健闘している観光列車です。特に木曜日の「鮨プラン」が人気で、ほぼ完売といいます。

 さて「ねこの目のよう」というと、様子が素早く変化する、変化しやすいことを意味しますが、そんな目をした特急「36ぷらす3」の車内に入ると、2020年10月のデビューから1年たたず、早くも変わっていたことがありました。

確かに全然違いました

 3号車の個室にある「窓の障子」です。障子によって視界に影響が出ているとの声を受け、その枚数を2枚から4枚に変更したとのこと。

従来の障子は、それを開けても窓の半分が隠れてしまう構造だったので、確かに車窓がだいぶ見やすくなっています。

「ねこの目」みたいなJR九州の特急に乗ってみた 車内も「ねこの目」のように変化

上が登場当初の、下が改良後の障子(恵 知仁撮影)。

 特急「36ぷらす3」は逐次、より良いものになるよう工夫しているそうで、この3月には車内で提供する弁当を一部変更。またビュフェ車両では、おつまみ付きの「“季節の日本酒”飲み比べセット」(1800円)を7月15日(木)からリニューアルしたといいます。

「ねこの目」みたいなJR九州の特急に乗ってみた 車内も「ねこの目」のように変化

リニューアル後の「“季節の日本酒”飲み比べセット」(2021年7月12日、恵 知仁撮影)。

 また車内では走行中に、乗客からそのルートに関するエピソードなどを募集、紹介していますが、その形も7月15日(木)からリニューアルされました。

 なお特急「36ぷらす3」は、7月22日(木)から26日(月)にかけて39周目の九州周遊を向かえることから、その車内で「39(サンキュー)」にちなんだイベント、プレゼントなどを展開するそうです。

 特急「36ぷらす3」への乗車は、食事がセットになった旅行商品を購入する形のほか、一般的な特急列車のようにきっぷを買って乗車する形でも行えます。

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