「オリパラを応援するためのナンバー」です。あくまで。

軽の白ナンバー、残り「2か月」

 2017年から見られるようになった軽自動車の白いナンバープレート。車種によっては、むしろ黄色いナンバーよりこちらの方が多いのでは? とも思えるほど浸透していたものの、その「終わり」が近づいています。

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軽自動車の白ナンバーの例(乗りものニュース編集部撮影)。

「軽の白ナンバー」は、2017(平成29)年4月から交付が始まった「ラグビーワールドカップ2019特別仕様ナンバープレート」、または同年10月から交付が始まった「東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会特別仕様ナンバープレート」の一種です。それぞれのナンバーには、白地のプレートに大きく図柄が入ったものと、図柄なしで右上に小さく大会のエンブレムが入ったものがあり、後者ならば軽自動車用でも登録車と同様の白地プレートが取得できます。

「ラグビーナンバー」はすでに交付が終了していますが、「オリパラナンバー」は、新型コロナの影響で大会が1年延期になったことから、交付期間も延長されました。

しかしパラリンピック終了後、2021年9月30日をもって申し込みが打ち切られます。

 ラグビーナンバー、オリパラナンバーとも、申し込みは「自家用軽自動車用の図柄なし」、つまり「軽の白ナンバー」が全体の8割以上を占めるほどの人気ぶり。背景にはやはり「黄色いナンバーは嫌」という意識があるようです。

 カーリースサービス「おトクにマイカー定額カルモくん」を運営するナイル(東京都品川区)が2021年6月、クルマを所有する男女を対象に実施したアンケートでは、軽自動車オーナー627人のうち38%が「黄色いナンバーは嫌だ」と回答。むしろ「黄色いナンバーが嫌で軽自動車以外の車を選んだ」という人も、軽自動車以外に乗る763人のうち7.9%を占めました。

ニーズはあるけど… 軽の白ナンバーの今後は

 前出のアンケートでは、軽自動車ユーザー627人のうち49%が、「オリンピックナンバーのように軽自動車でも使える他の色のナンバーを利用している(もしくは利用したい)」と回答しています。

 しかしながら今後、オリパラナンバーのようにワンポイントだけの「軽の白ナンバー」は、設定されない見込みです。

 2018年10月から登場した「地方版図柄入りナンバー」では、軽自動車用のプレートには外周に黄色い枠が施されています。これは「視認性」への対応。国土交通省によると、当初はナンバープレートの分類番号(プレート右上の3桁数字)で軽自動車か普通車かを見分けられると考えられたものの、有人の有料道路料金所で判別しにくいなどの問題が生じたからだといいます。

終了迫る「軽自動車の白ナンバー」 黄色いナンバーはイヤ!の声多数 今後は?

軽自動車のオリパラナンバーの交付イメージ(画像:軽自動車検査協会)。

 そして、オリパラナンバーに代わって2022年4月頃から交付予定の「全国版図柄入りナンバー」においても、軽自動車用には黄枠が施されますが、こちらは色枠の左上に塗色が追加されます。

プレートフレームを装着すると枠が隠れてしまい、結局は判別が困難になるとの理由からです。

 ラグビーとオリパラで4年半続いた「軽の白ナンバー」は今後、“一時の流行”として回顧される存在になっていくのでしょうか。