就役前に試験航海に出る護衛艦「もがみ」を捉えました。

従来の自衛艦とは異なる外観

 九州西部の長﨑湾で2021年10月7日(木)、海上公試(性能試験)中と見られる海上自衛隊の護衛艦「もがみ」が目撃されました。

ほぼ完成形の新型護衛艦「もがみ」を目撃 造船所を離れ海上試験...の画像はこちら >>

長﨑湾を航行中の新型護衛艦「もがみ」(2021年10月7日、伊藤洋平撮影)。

「もがみ」は2021年3月3日に進水した、もがみ型護衛艦の1番艦で、海上自衛隊の次世代を担う多用途艦として三菱重工長崎造船所で建造された船です。

 増大する平時の警戒監視に対応するほか、有事においても対潜水艦戦闘や対空戦闘、対水上戦闘などに加えて、これまで掃海艦艇が担ってきた対機雷戦に関しても、能力が付与されているのが特徴です。

 また従来の護衛艦と比べて、船体のコンパクト化や調達コストの抑制、省人化にも配慮した設計になっているのもポイントで、全長133.0m、幅16.3m、深さ9.0m、喫水4.7m、基準排水量は3900トンという船体サイズながら、乗員数は約90名とのこと。なお、主機関はガスタービンエンジンとディーゼルエンジンの組み合わせで、軸出力は7万馬力、速力は約30ノットを発揮します。

「もがみ」は、計画では2022年前半に就役の予定で、また先行して同型2番艦「くまの」も海上公試を始めています。