高速道路のSA・PAにて、白い区画線の内側に青い線も引かれた駐車マスが増えています。SA・PAでは顕在化する駐車マス不足に対応するため、駐車マスの増設などが進められていますが、それを台無しにしないための対策、ともいえるものです。
高速道路のSA・PA駐車場で、白い区画線の内側に青い線が引かれた駐車マスが増えています。
これは、大型車と小型車の「兼用マス」に引かれています。NEXCO中日本が2020年から、兼用マスであることを明示する目的で引いています。なお、バス専用マスに青いペイントが見られる場合などもありますが、この記事では兼用マスの青い線について言及します。
白い区画線の内側に青い線が引かれた駐車マス(画像:NEXCO中日本)。
近年、SA・PAでは主に夜間帯の大型車マスが不足し、全国で駐車マスの増設が急ピッチで進められています。しかし敷地には限りがあることから、長い大型車マスを前後でふたつに区切り、小型2台分にも大型車1台分にも利用できる駐車マスとすることで、主に昼間は小型車の需要に、夜間は大型車の需要に対応しています。
ただ、兼用マスは使い方のマナーも問われています。というのも、小型車が隣り合うマスで横並びになってしまうと、前後2台分のスペースを必要とする大型車が停められなくなってしまうからです。小型車は極力、縦列駐車で利用することが啓発されています。
しかしながら、そもそも「兼用マスかどうかが分かりづらい」という声もあり、兼用マスを明示するため、青い線を順次引いているとNEXCO中日本は話します。
兼用マスはこのほか、前後のマスとマスのあいだが点線という特徴があります(小型車の専用マスは実線で区画)。