冷たい状況でこそ真価が発揮される系…!
JAL国内ファーストクオリティ!?東京都の依頼をうけJAL(日本航空)が2022年2月、都内ホテルで宿泊療養中の新型コロナウイルス感染者に向け、同社の「機内食」をモチーフにした特製弁当を1500個提供しました。今回、この弁当を入手し、実際に食べることができました。
ホテル療養者向けのJAL「機内食風弁当」(2022年2月3日、乗りものニュース編集部撮影)。
今回の弁当は、JAL国内線ファーストクラスの機内食メニューを手掛けるティエフケー社(千葉県成田市)の手で新開発されたもの。ホテルの部屋から出れない状況に置かれる療養者が、食を通じてリフレッシュを図れるよう、都側からの「機内食を作ってほしい」といった要望に応えた弁当です。
その一方で、ホテルの部屋は電子レンジなどがないケースが多く、その場合、療養者が機内食のように温かい状態で食事をとることは困難です。JALによると、これまで一部路線で採用されきた「冷たい機内食(コールドミール)」の提供経験を活かし、冷たい状態でもおいしく食べられるよう工夫を加えているとのこと。
今回はランチ向けの洋食メニューとなり、次のような品目がワンプレートに入っています。ちなみにすべて“冷製”です。
・海老、烏賊、小柱のシーフードマリネ
・ローストビーフと生ハム、かぼちゃのサラダと共に
・ベーコンとチーズの香るサラダスパ、ドライトマトを添えて
・トマトソースの煮込みハンバーグ、彩り野菜添え
・イチゴのプチケーキと甘夏ミカン、ホイップクリームと共に
JALが提供した冷たい機内食風弁当、実際に食べた編集部員からは、以下のような感想が聞かれました。
「冷たいけどおいしい。むしろ冷やしたほうが、よりおいしくなるかもしれない」
「体調が良ければ本当にテンションがあがる食事だと思う。ある意味これで自分の体調を知ることができるかもしれません」
「とくにパスタが冷製カルボナーラのようで美味しかったです。麺がツルツルでビックリしました」
「ハンバーグは優しい味で、トマトソースでさっぱり系になっていました。
「高級感にあふれる感じで、エビなどの魚介の食感が良かったです。いい意味で俗にいう機内食感が少ないと感じました」
「味付けはかなりしっかり目にされています。普通に売って欲しいです。一度しか食べられないのがカナシイ……」

ホテル療養者向けのJAL「機内食風弁当」(2022年2月3日、乗りものニュース編集部撮影)。
ちなみに、今回のお弁当には、JAL機で提供されているコンソメスープの素、チョコレート、豆も同梱されていました。スープの同梱は「少しでも温かいものを食べてほしい」という狙いだそうで、チョコはバレンタインデーに、豆は節分にちなんだものとのことです。
今後JALと東京都では、同様の機内食風弁当の和食バージョンの提供も予定しているとのことです。