あまりに複雑だとして名古屋周辺の高速道路でしばしば話題になる、矢印だらけのルート情報看板、その一部が撤去されました。やはり複雑すぎたのでしょうか。
「この標識を走りながら理解しろなんて無理です….」
「道路が増えるたびに案内標識も複雑になって初見じゃ理解するのは無理だろうと思ってた」
高速道路ネットワークが発達した名古屋の周辺では、JCTの手前のルート案内看板などが矢印だらけで、あまりに複雑すぎるとして、しばしばSNSで話題になります。その先で幾重にも分岐するルートが矢印で表されており、一目で認識するのは確かに難しいかもしれません。
撤去された小牧JCT手前の大型図形情報板(画像:NEXCO中日本名古屋支社)。
こうした複雑な矢印の情報板が一部撤去されているようです。NEXCO中日本名古屋支社が2023年10月24日、公式X(旧Twitter)で撤去作業の様子などを公開しました。
「【情報提供の改善を行っています】大型図形情報板から、時間の最短ルートが一目でわかる #経路選択情報板 への取替を進めています」
との説明で、中央道(下り線)小牧JCT手前に設置している情報板を撤去している様子が公開されています。小牧JCTから先の分岐ルートが7本の矢印で、しかも一部はハシゴ状になって示されているものです。
代わりに設置されたのは、そこから名古屋高速の都心環状線まで「名神ルートで何分」「東名ルートで何分」という情報だけを文字と数字主体で示す「経路選択情報板」です。モノ自体の種類が全然違いますが、だいぶスッキリした印象を受けます。
今回、撤去されたのは方面案内標識ではなく、あくまで「大型図形情報板」。混雑している箇所について、矢印のルートの一部を光らせることで、その先の渋滞箇所を案内して経路選択に役立ててもらうことを主眼にしているものです。
NEXCO中日本名古屋支社によると、その先のどこが混雑しているのかということよりも、「所要時間に関するニーズが高い」といいます。
大型図形情報板から経路選択情報板への取り替えは更新時期を目安に順次進めており、現時点で計画していたものはすべて完了したとのことですが、方面案内標識としての「矢印だらけの看板」は残るということです。