紀勢本線の全通から今年で65年なんですね。

「新宮紀宝道路」が2024年秋開通

 国土交通省 紀南河川国道事務所は2024年3月28日、国道42号「新宮紀宝道路」のIC名称を決定したと発表しました。

2024年秋の開通が予定されています。

2024年度に一部開通!「紀伊半島ぐるり高速」どこまでできた...の画像はこちら >>

新宮紀宝道路の新宮北IC付近。奥は熊野川河口大橋(画像:紀南河川国道事務所)。

「新宮紀宝道路」は、紀伊半島の沿岸をぐるりとめぐる高規格道路の一部であり、並行する国道42号のバイパスです。三重県と和歌山県を隔てる熊野川で建設中の新しい橋を含む2.4km。この橋は延長821mで、JR紀勢本線の橋よりも海側に架かり、その位置通り「熊野川河口大橋」の名がついています。

 なお、新宮紀宝道路の前後区間はまだつながっていません。3つのICはそれぞれ、新宮北IC(和歌山県新宮市)、紀宝鵜殿IC、紀宝IC(それぞれ三重県紀宝町)と命名されました。

 紀伊半島の高速道路は東西から延伸が進められており、三重県側が熊野市の熊野大泊ICまで、和歌山側がすさみ町のすさみ南ICまで開通済。このほか和歌山県那智勝浦町と新宮市のあいだの約15kmが「那智勝浦新宮道路」の名で孤立して開通しています。

 新宮紀宝道路に続き、2025年春には、和歌山側ですさみ南IC~串本IC間の約19km(すさみ串本道路)が延伸開通予定となっており、ついに紀伊半島最南端の串本へ高規格道路が到達します。

 紀伊半島東部に点在する形となっている未開通区間も、全て事業化されており、全線開通へ向け工事が進んでいます。

※文中のIC名、構造物名は仮称のものがあります。