国道20号新山梨環状道路の「桜井~塚原」区間が、新規事業化されました。

国道140号西関東道路に接続

 国土交通省関東地方整備局は2024年4月1日、新山梨環状道路の桜井~塚原区間(延長5.5km、甲府市)について、新たに事業着手すると発表しました。

2024年度の予算として1億円を盛り込みます。

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渋滞する県道6号甲府韮崎線の武田交差点付近(画像:国土交通省関東地方整備局)。

 新山梨環状道路は、山梨県の甲府都市圏をぐるりと取り囲む全長約43kmの道路です。東西南北の4区間に分かれており、西部区間(双葉JCT~南アルプスIC)は有料の高速道路(中部横断道)として2004年に、南部区間(南アルプスIC~西下条)は無料の自動車専用道路(山梨県道)として2009年にそれぞれ全線開通しています。

 また、東部区間は、西下条~広瀬間のうち西下条~落合西間が2022年11月に開通しています。

 今回、新規事業化された桜井~塚原区間は、国道20号のバイパスになる北部区間の一部です。

 ルートは、国道140号西関東連絡道路(西関東道路)の桜井IC(仮称・桜井JCT)を起点とし、市街地の北側にある八人山などをトンネルで東西に貫きます。終点の仮称・塚原ICは、武田神社から近い相川に架かる塚原橋付近に計画されており、市街からはアルプス通りを北伸してつなぎます。

 延長5.5kmのうちトンネルが4.8kmと長く大規模な事業となることから、有料道路としての整備が検討されています。

 2024年度は、この区間では調査設計が実施される予定です。

 また、同じ北部区間のうち、広瀬~桜井区間2km(笛吹市・甲府市)は調査設計と用地買収が、中央道と交差する牛句~宇津谷区間5km(甲斐市)は調査設計がそれぞれ実施される計画です。

 関東地方整備局は、これら北部区間の整備により、甲府市中心部の通過交通や流入交通が減り、国道20号(現道)や県道6号甲府韮崎線といった幹線道路の、朝夕の慢性的な渋滞の緩和や交通事故の減少が期待されるとしています。