そりゃ、かなりの旧式引っ張り出すわけだ。

喪失戦車数は自衛隊保有数の20倍!

 ウクライナ国防省は2024年4月3日、ロシア軍との戦いにおける最新の戦果を発表しました。

 それによると、2022年2月24日以降、およそ2年1か月あまりのあいだに戦車7009両、装甲戦闘車両1万3368両、火砲1万1142門(自走砲含む)、多連装ロケット1025門/両、ドローン8796機、軍用ジェット機347機、ヘリコプター325機、各種艦艇26隻、潜水艦1隻、人員44万4370人(捕虜含む)の損失をロシア軍に与えたといいます。

自衛隊保有数の38倍を喪失って!? ウクライナが戦果を発表 ...の画像はこちら >>

撃破され炎を上げるロシア軍戦車(画像:ウクライナ軍参謀本部)。

 イギリスの民間研究機関、国際戦略研究所(IISS)の発表によると、ロシア軍は侵攻開始前の2022年初頭の時点で約3000両の戦車を現役配備していたとのこと。それ以外に予備保管しているものを含めると最大1万200両もの戦車を保有していたそうですが、単純計算では2年あまりの戦いで、その7割が失われたことになります。

 なお、ウクライナ国防省では、今回の発表に先立ち、2024年3月ぶんの戦果も発表していますが、わずか1か月で976門の火砲(自走砲含む)を破壊したと明言していました。
 
 このロシア軍火砲に対する戦果数は2022年2月の侵攻開始以降、月間としては最多の値になるとのこと。


 
 参考までに、自衛隊の各種装備の保有数は、2024年4月時点で戦車が約350両、火砲が約330門/両(自走砲は含む、迫撃砲・多連装ロケットは除く)です。開戦から2年ほどで戦車は20倍、火砲では実に38倍もの数がウクライナで撃破された計算になります。

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