そして地下には「新・首都高」!

警察博物館の建物は再開発へ

 東京都は2024年4月10日、京橋三丁目東地区市街地再開発組合の設立を認可すると発表しました。

地下鉄駅と“高速道路跡地”に直結!? これぞ銀座のミライ!な...の画像はこちら >>

2023年の銀座スカイウォークでホコ天になったKK線、新京橋出口。
この出口を含む左側の建物が再開発エリア(乗りものニュース編集部撮影)。

 再開発地区は東京メトロ銀座線の京橋駅に近い中央区京橋三丁目の約0.9ヘクタール。「KK線」こと東京高速道路北側の「警察博物館」を含む区画に、地上35階、地下4階建てのビルを建設します。

 これは、「KK線」の廃止と緑道化にともなう地域の開発計画のひとつ。KK線は今後、自動車道としての機能を廃止し、「トウキョースカイコリドー」という高架緑道に生まれ変わる予定です。再開発ビルは2階レベルでその高架緑道に直結するほか、地下鉄京橋駅とも直結します。

 さらに、トウキョウスカイコリドーの下には首都高C1都心環状線の機能を代替する地下新線「新京橋連結路」が構築される想定です。

 再開発ビルには、「アート・ものづくり文化の発信・育成・交流の場を形成する施設」や、地域全体の国際競争力強化に資する「国際水準の宿泊施設」などが入居する想定です。

 東京都都市整備局によると、警察博物館を含めた現在の区域にある施設や事業者が、この建物に入居するかどうかは、まだ決まっていないといいます。協議などを経て、それを明らかにする「権利変換計画」の認可が2024年度中、工事着手が2026年度、建物の竣工が2030年度の予定です。

 なお、高架上のトウキョウスカイコリドーと地上を行き来する拠点となる「縦方向の動線」は、この京橋三丁目東を含め、計6か所が想定されています。