大阪メトロに「南南改札」なる名称の、利用者も多い改札口があります。南南があるならば、他の方角も……? 一体どういう意味なのでしょうか。

南南改札を出たらそこは…

 大阪メトロ御堂筋線のなんば駅。南海線に乗り換えようとホームの端の改札口を出て、ふと振り返ると、そこは「南南改札」という名称でした。ちょっと変な名称だと思う人が少なくないのか、SNSでも「南南改札ってなに……?」などという投稿も見られます。

なんなん直結「南南改札」って一体なんなんだ!? 大阪メトロの...の画像はこちら >>

御堂筋線なんば駅「南南改札」(乗りものニュース編集部撮影、一部加工)。

 この南南改札を出ると、そこには、地下街「NAMBAなんなん」の看板が。だから南南か!と思うかもしれませんが、改札の看板にはローマ字で「Minami-minami Gate」と書かれています。

「いやいや、(NAMBAなんなんがあるのは)偶然です」と大阪メトロの担当者も話しました。

「社内ルールとして決められている表記です。御堂筋線のなんば駅の改札階は北、中、南と3つのエリアがあり、そのエリア内で改札口が分かれている場合の表し方です」

 南南改札は出口専用で、入口専用の「南北改札」と隣接しています。他方、同じなんば駅で御堂筋線と並行している四つ橋線は、「南改札」と「北改札」の2つだけ。こうした表記ルールは路線ごとで、複数路線が乗り入れる同じ駅で、同じ名称の改札が2つ存在するケースもあるといいます。

 では、「南南改札」のように、同じ方角が重ねられた改札は他にあるのかというと、実は“4種類すべて”あります。

「東東改札」は中央線の九条駅に、「西西改札」はその隣の弁天町駅にそれぞれ存在。「北北改札」は御堂筋線の本町駅にあります。御堂筋線本町駅は「北エリア」に3つの改札があり、「北北改札」「北中改札」「北南改札」がそれぞれ隣接しています。