熊本県の諸島部、天草エリアへの高規格道路「熊本天草幹線道路」の整備が進んでいます。
宇土半島でも事業進行中宇土道路と国道57号が接続する網田IC(仮称)の完成予想図(画像:国土交通省九州地方整備局八代河川国道事務所)
熊本県の諸島部、天草エリアへの高規格道路「熊本天草幹線道路」の整備が少しずつ進んでいます。
天草エリアは宇土半島から大矢野島、天草上島、天草下島と連なり、それぞれ橋でつながっています。約10万人の人口を抱え、年間250万人の観光客を迎える天草ですが、道路容量が小さく渋滞が慢性化しています。特に、島をつなぐ橋がボトルネックとなっていました。これらを解消するために整備が進められているのが、熊本天草幹線道路です。
計画延長約70kmのうち、松島有明道路13.3kmや本渡道路1.3kmなどが開通済みですが、宇土半島内の大部分は事業中で、大矢野島や上島西部ではまだ事業化に向けた調査の段階です。
このうち宇土道路は、熊本天草幹線道路の一部を形成するとともに、国道3号・57号の混雑緩和や災害に強い道路網の形成などを目的に建設が進んでいます。ルートは、宇土市の城塚町から網田までの6.7km。既存の国道57号が海岸沿いを走るのに対し、宇土道路は山側を通ります。幅員12m・車道2車線・設計速度80km/hの自動車専用道路で、整備される計画です。
開通時期は示されていませんが、天草河川国道事務所によると、宇土道路を含む熊本天草幹線道路の全線が開通すると、熊本都市圏と天草地域を90分で結ぶ“横軸”ができあがります。