京都丹後鉄道は、新造特急車両の導入に向けた検討を本格化させます。 どのような目的で導入するのでしょうか。
京都府の北部を走る京都丹後鉄道は、新造特急車両の導入に向けた検討を本格化させます。同社は昨年度の安全報告書に、設備投資として「次期新造特急車両設備設計」を盛り込みました。どのような目的で導入するのでしょうか。
かつて運行されていた「タンゴエクスプローラー」(画像:PIXTA)
京都丹後鉄道の特急車両は全て気動車で、JR西日本の山陰線にも直通する特急「まいづる」などで運行されているKTR8000形「丹後の海」と、JR東海から譲渡されたキハ85系を改造したKTR8500形が存在します。なお、KTR8000形は元々、「タンゴ・ディスカバリー」として運転されていた車両をリニューアルしたもので、一部編成は電車と併結することが可能です。
京都丹後鉄道の運行を担当するウィラーは、次期新造特急車両について、「特急『丹後の海』の老朽化に伴い、後続車両の導入を計画している」と話します。今後、「丹後の海」に代わる京都丹後鉄道のフラッグシップ車両として、次期新造特急車両が導入される予定です。
また、京都丹後鉄道の施設を保有する北近畿タンゴ鉄道、ウィラー・トレインズ、沿線自治体が昨年12月に国土交通省・近畿運輸局に申請した鉄道事業再構築実施計画では、「先進車両装置を搭載した新車両」の導入が盛り込まれています。ウィラーによると、この「先進車両装置を搭載した新車両」が次期新造特急車両を指すとのこと。なお、新車両の導入にあたり、駅ホームの高さを嵩上げするほか、車両乗降時の段差解消を進めるとしています。