川崎市は2025年7月10日、麻生区内で実施している都市計画道路「尻手黒川線」のトンネル工事について進捗状況の資料を公表しました。川崎を縦貫する幹線道路の延伸が近づいています。
川崎市は2025年7月10日、麻生区内で実施している都市計画道路「尻手黒川線」のトンネル工事について進捗状況の資料を公表しました。同日、まちづくり委員会にて現場視察が行われています。
尻手黒川道路の小田急線をまたぐ柿生大橋。この奥の終点の先にトンネルを建設している(画像:PIXTA)。
この道路は「尻手黒川道路」の延伸部にあたります。臨海部から山間部まで“タテに長い”川崎市内を縦貫する貴重な幹線道路で、東名川崎ICのアクセス道路にもなっています。現在は小田急柿生駅の北側、「片平2丁目」交差点で津久井道(世田谷町田線)に接続して終点となっています。
同交差点からさらに西へ、丘陵を抜け、県道の上麻生連光寺線までを結ぶ約290mのトンネルを含む680mの最終区間について、2009年から事業が進んでいます。そのトンネルは、今年12月に貫通予定とのことです。
この区間が完成すると、尻手黒川道路から小田急多摩線の黒川駅付近で鶴川街道に抜けられるようになります。ここまでくると都県境も目前で、稲城市など多摩ニュータウン方面から東名へ向かう新ルートにもなりそうです。
現在のところ開通予定は2027年度。