西武鉄道は、魔法ファンタジー作品として世界的に人気な『ハリー・ポッター』のフルラッピング車両に新たな装飾を施し、2025年9月1日から29日までの期間限定で運行します。初日となる9月1日には、同作品の映画をモチーフとしたアトラクション施設との共同イベントも開催され、ファンで賑わいました。
【さらに『ハリポタ』に没入する!】これが1日限定「ホグワーツ特急」となったコラボ車両です(写真で見る)
この特別運行は2023年、「としまえん」跡地に開業した「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京‐メイキングオブハリー・ポッター」(以下、スタジオツアー東京)とのコラボレーションによって実現しました。同施設はイギリスの人気ファンタジー作品である、『ハリー・ポッター』シリーズの映画を題材としたアトラクション施設です。
西武鉄道は施設開業の同年、池袋駅と豊島園駅を『ハリー・ポッター』をモチーフにしたデザインへリニューアルするとともに、20000系電車をベースとした『ハリー・ポッター』のフルラッピング車両を制作しました。このデザインは3編成に施工され、車体には主要人物であるハリー、ハーマイオニー、ロンの3人が描かれています。
特別運行の初日となる9月1日には、スタジオツアー東京と西武鉄道の共同開催で「『バック・トゥ・ホグワーツ』特別イベント」が行われました。当日は月初めの月曜日でしたが、イベントには定員いっぱいとなる50名のファンが参加しました。
というのも、9月1日は作品の舞台となる架空の学園「ホグワーツ魔法魔術学校」(ホグワーツ)の新学期初日として描かれる、重要な日。生徒たちはこの日、午前11時発のホグワーツ行き特急に乗って初登校するのが、シリーズの定番となっています。
これにちなんだイベントである「バック・トゥ・ホグワーツ」は、イギリス本国をはじめ日本でも毎年9月1日の“恒例行事”でしたが、今回はスタジオツアー東京の外から、電車で“ホグワーツへ初登校する”というアクティビティが追加されたのです。
「スタジオツアー東京」には本物の「ホグワーツ特急」も!イベントのスタート地点は、西武池袋駅の7番線ホーム。この日は、キングス・クロス駅からホグワーツ行き列車が出発するという設定になっている「9と3/4番線」ホームをオマージュし、作中に登場する荷物カートなどがホームに設置されました。
「スタジオツアー東京」に展示されている「ホグワーツ特急」のレプリカ車両(乗りものニュース編集部撮影)
そして、作品と同じ11時にラッピング車両が池袋駅を出発。
特別列車の運行については、期間中「西武線アプリ」から走行位置をリアルタイムで確認することが可能。車両を示すアイコンは、「9と3/4番線」をかたどったスペシャルデザインとなっています。
ツアー参加者は特別電車で豊島園駅に到着したあと、スタジオツアー東京へと移動。ホグワーツの校舎を模したアトラクションやコラボフードを満喫しました。
また、同施設には、映画のホグワーツ行き特急を模した1937年製「GWR4900形オルトンホール5972」機関車をはじめ、作中に登場したロンドンバスやクルマが展示されるなど、乗りものマニアの見どころも数多く存在するのもポイントです。