横浜市道路局は2025年9月1日、栄区にある環状4号線の笠間交差点の形状を、10月1日(水)朝5時頃に切り替えると発表しました。
【こりゃ鬼でしょ!】改良される「超変則6差路」(地図と写真)
笠間交差点は、東西方向の環状4号線(神奈川県道23号原宿六ツ浦線)に、戸塚駅方面、本郷台駅方面、鎌倉(小袋谷)方面、大船駅方面の道路が一挙に集まる交通の要衝です。
ここは極めて変則的な6差路となっており事故も頻発。日本損害保険協会の「全国交通事故多発交差点マップ」では、2023年度に人身事故件数で神奈川県内ワースト3位となっています。
6差路は3本の道が1点で交差しておらず、1本はややずれて通っているため、実質的には十字路の交差点が極めて近い位置に3つ存在。そのため慢性的に渋滞しています。
改良工事は、交わる道路3本のうち、大船駅方面(南西方向の県道)と本郷台駅方面(北東方向の市道)を結ぶ道路をふさぎ、「十字路×3」から、道路の接続角度を変えつつ「丁字路+十字路+丁字路」に再構成します。
環状4号線は車線を増やし、東側は4車線+戸塚駅方面への右折レーンを確保。これにより流れを改善して渋滞の緩和を図ります。
交差点の切り替え工事は、9月30日(火)21時頃に始まり、翌10月1日(水)朝5時までかかる予定です。この間、道路が段階的に切り替わっていきますが、通行はできます。切り替え後も信号の数は変わりませんが、道路の形状や通行形態は大きく変わります。
なお、交差点の切り替え後、環状4号線などから鎌倉方面への左折進入は、朝7時半から8時半までの時間に限りできなくなります。
また、切り替え後も引き続き工事が続きます。
ちなみに現在、この交差点付近の地下では、圏央道の一部を構成する高速道路「横浜環状南線」のトンネル工事が進んでいます。笠間交差点の改良は、この横浜環状南線の整備に合わせて進む一連の街路整備事業の一つです。