80km/h近いスピードで航行が可能なミサイル艇

 防衛省・統合幕僚監部は2025年9月9日、宗谷岬(北海道)の北東約40kmの海域で、ロシア海軍の艦艇2隻を確認したと発表。自衛隊が撮影した画像も公開しました。

【写真】2隻いる! ロシアの「めちゃ速いミサイル艇」です

 防衛省によると、今回確認されたのはタランタルIII級ミサイル護衛哨戒艇(艦番号978&937)2隻で、宗谷海峡を西進したとしています。

 これに対して自衛隊は、海上自衛隊第2航空群のP-3C哨戒機(八戸)により警戒監視・情報収集を行ったとしています。

 タランタルIII級ミサイル護衛哨戒艇は、旧ソ連時代から運用されており、小型の船体に艦対艦ミサイルを装備しているのが特徴です。満載排水量は500トン弱と小型ながら搭載するガスタービンエンジンによって最大41ノット(約76km/h)の快速性を誇ります。

 また98隻もの大量建造が行われたため諸外国にも売却されており、2024年2月には黒海艦艇に所属する同型艦の「イワノヴェツ」がウクライナ軍の無人水上ドローンによる攻撃を受けて戦没しています。

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