JR東海が東海道本線の8駅に「集中旅客サービスシステム」を導入。オぺーレーターが遠隔で対応することで、駅係員不在時でもきっぷの購入やICカードのチャージなどが可能になります。
JR東海は2016年12月14日(水)、武豊線で導入している「集中旅客サービスシステム」を、東海道本線の岡崎~豊橋間にも導入すると発表しました。
遠隔でのきっぷ確認や案内センターのオペレーターとの会話を可能にすることで、現在では早朝、夜間などの駅係員不在時にサービスを停止しているきっぷの購入、精算、ICカードへのチャージなどが、列車運行中の全時間帯において可能になるというもの。JR東海によると、利用者の利便性をさらに高めるとともに、利用状況にあわせた効率的な体制にするためといいます。
「集中旅客サービスシステム」の概要。駅にはインターホンや券面確認台、カメラ、スピーカーなどが設けられる(画像出典:JR東海)。オペレーターがカメラを通じて駅の状況を把握するとともに、利用者の問い合わせ対応や案内放送なども実施。現地対応が必要なときは、係員が現地に出向きます。
導入駅は相見、幸田、三ケ根、三河塩津、三河三谷、三河大塚、愛知御津、西小坂井の8駅。うち、幸田と三河三谷駅には現地に出向く係員を配置します。指定券購入のニーズが高い幸田駅には、遠隔サポート機能を付加した指定席券売機を導入。従来のタイプと同様、新幹線のきっぷなどが購入できるほか、証明書が必要な割引きっぷなどもインターホンを介したオペレーター対応により購入が可能です。
工事費はおよそ2.9億円。