ロッキード・マーチンの先進開発部門であるスカンクワークスは2026年4月7日、U-2「ドラゴンレディ」のパイロットを募集すると発表しました。
【動画】もはや宇宙飛行士!? これが、U-2の離陸に挑む様子です
応募資格について同社は、「U-2Sの資格取得後、2年以上業務から離れていないこと」のほか、「有効なFAAクラスIまたはIIの航空身体検査証明書を保持していること」、「商用操縦士資格および計器飛行資格、またはATP(定期運送用操縦士)免許を保持していること」を条件としています。
望ましい資格としては、総飛行時間1,000時間以上、正式なテストパイロットスクール卒業、兵器・アビオニクス・飛行科学などの飛行試験分野の経験に加え、教官・訓練・コミュニケーション・組織運営・リーダーシップなどの経験が挙げられています。
勤務内容は週4日・10時間シフトで、場合によっては転居が必要となります。この職務は通常の運用飛行ではなく、試験中心の役割として明確に位置づけられています。
そのため、航空機の試験飛行、量産受入飛行、飛行試験支援を行い、機体の適合性および運用適性を検証します。また、飛行運用の調整、コックピット構成の承認を行い、必要に応じて顧客や政府関係者向けのデモ飛行も担当します。
さらに機密保持の観点から、応募資格は米国籍保持者に限定されています。年収は勤務地などにより異なりますが、おおよそ15万6400ドルから31万1650ドルの範囲とされています。医療、歯科、視力保険のほか、有給休暇などの福利厚生も提供されます。
なお、本求人はスカンクワークスへの人材募集であり、同部門はU-2のほか過去にSR-71「ブラックバード」やF-117「ナイトホーク」などの開発にも関与しています。そのため、新型機そのものではないものの、次世代の偵察技術を現場で検証するテストパイロットとなる可能性があると指摘するメディアもあります。
U-2については、2026年頃の退役が見込まれていたとの情報もありますが、現時点で正式な退役決定の発表はありません。現在も米国内のほか、複数の拠点から偵察・情報収集任務を継続しています。
同機が担う高高度での長時間かつ精密なISR(情報収集)は、無人航空機や監視衛星、また開発中のB-21「レイダー」などによって一部が補完される可能性があるとされています。しかし、これらの手段はU-2の任務のすべてを代替できる段階には至っておらず、米空軍は同機の運用継続に慎重な姿勢を維持しているとされています。

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