中央本線や北陸新幹線、中央道、上信越道の不通区間、運転再開見込み、迂回ルートなどをまとめました。
新幹線や高速道路も不通区間残る台風19号の影響で、2019年10月18日(金)現在も東日本を中心に鉄道や高速道路で運転見合わせや通行止めが続いています。
中央本線は仮復旧で運転を再開した一方、中央道は通行止めが続いています。
中央道通行止めに伴う迂回路の例。国道20号の大垂水区間は通行止めが解除されている(画像:国土交通省、NEXCO中日本)。
鉄道
中央本線は高尾~大月間が18日(金)に運転を再開しました。ただし高尾~相模湖間は下り線のみを使った仮復旧であるため、80~140分間隔の単線往復運転が行われます。
全面運転再開は10月末になる見通しです。東京と山梨を結ぶ特急「あずさ」「かいじ」「富士回遊」は10月末までの運休が決定しています。
迂回ルートとなる身延線(富士~甲府)では、特急「ふじかわ」とあわせて臨時快速列車も運行中。東海道新幹線、東海道本線と乗り継いでアクセスが可能です。
高速道路中央道は八王子JCT~大月IC間で通行止めが続いています。この区間は19日(土)正午をめどに通行止めが解除される見込みです。
なお、並行する国道20号は、東京都・神奈川県境の大垂水峠を越える区間の通行止めが18日(金)朝6時に解除されました。一方、大月市内の法雲寺橋は通行止めが続いているため、並行する中央道の大月IC~勝沼IC間では、この区間のみを利用する場合に限り通行料金を無料にする措置がとられています。
国土交通省やNEXCO中日本は、東名高速と東富士五湖道路、中央道を乗り継ぐルートなどに迂回するよう呼び掛けています。
高速バス中央高速バスの新宿~富士五湖線、渋谷~河口湖線は17日(木)時点で本数を減らして再開。新宿~甲府間は18日(金)、東名高速経由で臨時便を運行します。西武バスの河口湖線は迂回運行を実施します。
首都圏~長野北陸新幹線は本数を減らして運転しています。JR中央本線、中央道は不通区間があるため迂回が必要です。
鉄道北陸新幹線は、東京~長野間で「あさま」を1時間1本程度運転しています。
中央本線は、全面運転再開する10月末まで特急「あずさ」の運休が決定しています。松本方面へは北陸新幹線で長野へ、もしくは東海道新幹線で名古屋へ行き、特急「しなの」に乗り継ぐルートがあります。
上信越道は碓氷軽井沢IC~佐久IC間が通行止めです。この区間は国道18号経由で迂回できます。NEXCO東日本は16日(水)時点で、通行止め解除まで少なくとも1週間程度を要する見込みとしています。
中央道は八王子JCT~大月IC間が通行止めです。
高速バス中央高速バスの新宿~諏訪・岡谷・茅野線、新宿~松本線、新宿~白馬線、新宿~長野線は17日(木)時点で本数を減らして再開。新宿~伊那・飯田線、立川~飯田線、新宿~木曽福島線、渋谷~上高地線は運休。ジェイアールバス関東の新宿~諏訪・岡谷線は18日(金)は運休。このほかも迂回運行などがあるため利用の際は注意が必要です。
首都圏~富山・石川北陸新幹線が一部区間で不通。航空は臨時便や機材大型化を実施します。
鉄道北陸新幹線は、10月25日(金)に長野~上越妙高間の不通が解消する見込みです。これにより東京~金沢間の直通運転も再開します。
迂回ルートとなる北越急行は、一部の列車を越後湯沢や直江津まで延長運転して対応。JRの信越本線も長岡~直江津間で臨時快速列車を運行しています。長岡~上越妙高間は特急「しらゆき」でも移動が可能です。
このほか、東京~金沢間は、東海道新幹線と特急「しらさぎ」(名古屋・米原~金沢)を乗り継ぐルートがあります。
飛行機JAL(日本航空)が羽田~小松線で臨時便の運航や機材の大型化を実施。ANA(全日空)も羽田~富山線や羽田~小松線で機材の大型化を実施します。
高速バス首都圏と富山・石川を結ぶ高速バスは概ね平常運行です。ただし一部の路線で迂回運行を実施する場合があり、経由バス停や目的地への到着が遅れる可能性があります。
※JR東日本とNEXCO中日本の発表を受け、内容を一部更新しました(10月18日15時50分)。