オモリとフック(釣りバリ)だけのシンプルルアー「オモック」はルアー界のシンプルイズベスト!今回はそんなオモックの使い方を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・杉浦永)
オモックの発祥
沖縄県の伊是名島の漁師さんから教えていただいたお話ですが、オモックの歴史は沖縄本島から伊是名島にやってきた釣り人が、オモリにハリを付けただけの仕掛けを持ち込んだところ、魚がよく釣れることが証明されて広まったそうです。伊是名島では「チョンチョン釣り」という名前で呼ばれています。
仕掛けの基本は、ナス型オモリにシングルフックのみ。ワームで直リグ型にしてみたり、ブレードを付けたりもしてみましたが、オモリとハリだけが1番よく釣れたように感じます。
初めて見た人は誰もが「こんなルアーで釣れるわけない…」と思うこと間違いなし。しかし、実際使ってみると普通のルアーと同じくらいの釣果、またはそれ以上の釣果を生むこともあります。

オモックの釣り方
釣り方もシンプル。バーチカルにオモックをリフト&フォールさせて狙います。中層に魚がいる場合は、スローピッチジャークでフォールを長めに入れるのがオススメです!
個人的には、ロッドグリップからエンドまでは腕に添えてロッドを構えることで、腕だけでロッドを持ち上げたり、フォールさせたりできるので、操作性が高いように感じます。
釣果を得るためのワンポイントは、フォール時に意識を集中することです。落ちてくるものに反応する魚種は多いので、ラインテンションを一定に保ちながら、素早くフォールさせていくことで、小さいバイトから大きなバイトまで拾っていきます!
オモックで釣れる魚
以前の釣行で釣れた魚種は、ナガジューミーバイ、アカハタ、カワハギ系多数で、小型~中型クラスの根魚が多くヒットしました。
オモックの性質や釣れた魚種から考えると、シルエットの小ささからマダイやハマチ。フォール重視型であることからカンパチ。根魚系のカサゴ、キジハタなども狙えるのではないか?と推測しています。
オモック特有の高速フォールが、リアクションバイトを誘うのかもしれません…。

オモックのメリット
オモックには使用するメリットがたくさんあります。
まず、コスパが最強。
さらに自作が簡単なのも嬉しいポイント。オモリとハリだけなので、スプリットリングの扱いさえできれば作ることができます。また中通しオモリ型でもワイヤーとペンチですぐ作れます!所要時間3分です。

オモックのデメリット
一方で、オモックを使用するデメリットもあります。
まず、様々な魚種がオモックに対してバイトしてくるため、魚種の釣り分けは難しいです。また、第一印象として「こんなのじゃ釣れないよ…」という先入観から、ルアーの方が安心して釣果があると思われがちなので、トライするまでのハードルが高いイメージがあります。

鉄板バイブとの使い分けがキモ
僕が幅広くボトム周辺を狙う際は、鉄板バイブのリフト&フォールを使います。ロングキャストで広範囲を探れて、釣れる魚種も多いという最強アイテムなのですが、ハードロックの場合はどうしても根掛かりが多くなってしまいます。
一方、オモックはバーチカルにハードロックの地形を狙うことに特化しており、両者の相性はとてもいいです。うまく使い分ければ、この2種のルアーだけでもかなりのシチュエーションをカバーできると思います。

オモックは沖縄でメインに使われているようですが、全国の海で使える可能性があると思います。まだまだどんな魚種が釣れるか未知数なので、楽しみは無限大です!是非オモックを自作して釣りに臨んでみてください!
<杉浦永/TSURINEWS・WEBライター>
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