10月5日、埼玉・戸田付近の荒川で淡水大型魚「ハクレン」を狙った。ハクレンの数、サイズともに満足した釣行をレポートしよう。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・なおぱぱ)

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ハクレンとは

ハクレンとは「中国四大家魚」のひとつで、ソウギョ・アオウオ・コクレンの仲間であり、日本にかつて食用として大陸から持ち込まれた魚だ。大きくなると1mクラス、重さは10kgクラスとなるため大物感がすごい。現在日本では、ごく一部の河川でのみ自然繁殖しているようだ。

ハクレンにマッチした環境が利根川・霞ヶ浦水系のようで、このエリアでは多くの生息が確認されている。そのため、利根川水系につながる荒川水系の一部の場所では、ハクレンを釣ることができる。

ハクレン釣りは自身2回目となる。前回は初挑戦かつ短時間ということもあり、2尾で納竿。どのよな釣りなのかを認識できた。今回は力強くあの強烈な引きをとにかく沢山味わいたいので、1日かけて遊ぶつもりである。

荒川でハクレン釣り

ハクレン釣りに向かったのは、埼玉県戸田市の「彩湖」南部に位置する、荒川温排水エリアだ。このポイントは、上流にある荒川水循環センターで浄化された水が荒川に流れ込んでいるポイントで、水温も高く常時釣り人に人気のある釣場である。上流の朝霞水門付近やこのポイントではハクレンが狙えるようだ。

海とつながっているので水位に変動があり潮の影響もあるので、釣行の際は潮位表を確認しよう。

都市河川に潜む怪魚『ハクレン』の強引堪能 100cm頭に11尾【荒川】
都市河川「荒川」(提供:WEBライター・なおぱぱ)

使用した釣具

当日は、のべ竿とリール竿の2種類を使用。

4.5mグラス製のべ竿に、PEライン2号を竿いっぱいに結び、長めのヘラウキをゴム管で固定し、サルカンへ結んだ。

ヘラブナ釣り同様に、針は2本針仕様で糸付きコイ針12号を使用。

同様にリール竿も同じ仕掛けで用意し、エサはマッシュポテトを水と2対1で配合して使用した。エサは硬め、大きさは小豆大というところだ。

都市河川に潜む怪魚『ハクレン』の強引堪能 100cm頭に11尾【荒川】
マッシュポテトを使用(提供:WEBライター・なおぱぱ)

釣り開始

朝7時過ぎに現地に到着。今日は時間が許す限りの釣行である。

到着すると雨が降り出すが、天気予報では大して降らないとのことなので、ポイントに陣取る。本流合流地点に数人の釣り師がいるくらいで、各自好きな場所で釣りをしている様だ。潮位的にはほぼ満潮でこれから下げ潮となり、午前中は小雨予報なので高活性を期待。

まずは最初だけリール竿で挑戦してみることに。ハクレンは中層魚なので、タナは1.5mあたりで開始する。ワクワクしながら釣り開始だ。

開始直後にハクレンと再会を果たす

エサを大きめのダンゴにして数回撒いたあと、釣り開始5分で早くもアタリがある。前回の釣りを思い出してアワせると掛かり、ドラグを滑らせて引きを楽しむ。

磯竿3号にリールなので、折られる心配はない。

やはり、のべ竿と違い余裕があるので、楽に寄せることができた。なんなく1尾目が御用。大物釣りらしく、写真は魚を抱っこして撮影しリリース。

都市河川に潜む怪魚『ハクレン』の強引堪能 100cm頭に11尾【荒川】
ハクレンと無事再開(提供:WEBライター・なおぱぱ)

のべ竿はやりとりが楽しい

リール竿だと余裕があり過ぎるので、ここはやはりのべ竿にタックルを変更する。すぐにアタリがあるが、尺ヘラブナだった。

さらに、雨が弱くなったタイミングでウキが消し込んだ。アワせると本命ハクレンである。のべ竿でのやりとりはスリルがあり、水面に竿先が引き込まれてこれぞ大物釣りと思わせてくれるので最高に面白い。

都市河川に潜む怪魚『ハクレン』の強引堪能 100cm頭に11尾【荒川】
のべ竿がぐんぐん曲がる(提供:WEBライター・なおぱぱ)

なんとなくこの釣りがだんだん分かってきたのか、約5分でキャッチできた。サイズを測ると91cmの巨体!

前回とは違いポツポツと数を伸ばしていき、11時30分でハクレン6尾ゲットとイイ感じ。ヘラブナとボラも釣れたが、小雨天気が影響しているのだろう。今日のウキにでるアタリは、魚の活性が高いようで、かなりはっきりとしており釣りやすい印象だ。

ハクレン釣りに大事な要素3選

次に、筆者が思う「ハクレン釣りの大事な要素」を3つ紹介しよう。

1. 剛のタックルを準備

大物であるハクレンを相手にする釣りなので、それなりに強いタックルを用意したい。筆者としては、ハクレン釣りを楽しむなら断然のべ竿がオススメだ。

参考として筆者ののべ竿タックルだが、竿はグラス製の12尺や15尺、ミチイトはPE2号、ウキはヘラウキゴム管止め、ハリスは4号、針は尼スレや大物鯉針を使用している。

都市河川に潜む怪魚『ハクレン』の強引堪能 100cm頭に11尾【荒川】
ハクレンの強い引きに耐えるタックルを(提供:WEBライター・なおぱぱ)

2. ウキのアタリを見極める

注意すべきはアタリであり、ハクレンの口中は歯がなくて吸込むように出来ているので、エサを吸込んだり吐き出したりする。なので大物だからといって、ウキは消し込むアタリは少なく、集中して微細な目盛アタリにアワせることが大事だ。例でいうならば管理釣り場でのコイ釣りと同様の掛け方でやれば問題ないだろう。

3. 竿の操作と体力

アワセが決まりハクレンが掛かると、縦横無尽に走るハクレンの動きに合わせて竿を操作しよう。グラス製の剛の竿であれば折られにくく、引きに耐えることが出来るため、必ず寄せることができるだろう。徐々に浮かせて空気を何度が吸わせることができれば、ネットインは近くなっていく。平均5分程度は掛かってしまうが、この釣りの楽しさを身を持って知ることができるはず。

長時間釣りをして何匹も釣るとなると、体力も必要かもしれない。

ついにメータークラス登場

お昼になったのでパンをかじり休憩することに。座りっぱなしで動かないので体を軽く動かして、適度に運動して休む。12時30分から再開すると、アタリが連発。気温が上がり雨も上がり超高活性なのか、消込みアタリもあったりで2連続で掛かり、ハクレン釣果は8尾となり、あと2尾でツ抜け達成。

そして13時33分、再び竿が絞られて、よく走るハクレンが登場。キャッチして魚体を見てみると、やけに尾びれが長いようだ。

「もしかして…」と思いメジャーを当てると、ちょうど100cm!ついにメータークラスをゲットし感無量だ。

都市河川に潜む怪魚『ハクレン』の強引堪能 100cm頭に11尾【荒川】
当日のお気に入りハクレン(提供:WEBライター・なおぱぱ)

ラストは大物コイで納竿

もちろんメーターサイズに満足であるが、ここまでくるとツ抜けを目指したい。願いながらもなんとか30分で2尾追加し、ハクレン釣果は11尾。エサが無くなれば納竿すると決めた。

14時25分、豪快にウキが消し込まれて引き込まれる。この時点で「明らかにこれは違う魚種だ」と思いながら寄せるとコイだった。サイズは75cmと大物!

都市河川に潜む怪魚『ハクレン』の強引堪能 100cm頭に11尾【荒川】
大物のコイをキャッチ(提供:WEBライター・なおぱぱ)

最終釣果

エサも使いきったので納竿して、お世話になった釣座を清掃。ここで活躍するのが水汲みバケツ。綺麗に掃除したら、道具をまとめて帰宅。

今回の釣果は「ハクレン11尾、ボラ2尾、ヘラブナ1尾、コイ1尾」と4魚種が釣れた上に、ツ抜けにメーターゲットと言うことなし。ハクレン釣りはやはり大変面白く、まさに「大都会の大物釣り」である。定期的に足を運んで、長く楽しんでいきたい。

都市河川に潜む怪魚『ハクレン』の強引堪能 100cm頭に11尾【荒川】
水汲みバケツは釣り場清掃に便利(提供:WEBライター・なおぱぱ) ▼この釣り場について
彩湖

<なおぱぱ/TSURINEWS・WEBライター>

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