「最も基本的なリール」とも言えるスピニングリール。今回は初心者にありがちなトラブルとその対処法を解説します。

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スピニングリールとは

スピニングリールは海水・淡水問わず、多くの釣りで基本となるリールです。慣れてくればキャストも容易なので、これから釣りを始める方はまずスピニングリールを使いこなせるようになると、釣りの世界が一気に広がります。

初心者にありがちな『スピニングリール』のトラブル&対処法3選
スピニングリール(提供:WEBライター・杉本隼一)

初心者でも扱えるといっても、慣れない内はどうしてもトラブルがつきもの。筆者も釣りを始めたばかりの頃は、リールのトラブルが多発して苦労した記憶があります。大まかで良いので、あらかじめリールの構造や部品の名称を覚えておくと、万が一トラブルが発生したときに、自分でも対処しやすいです。

トラブルが起きやすい箇所

過去に何度か釣り場で初心者のリールトラブルを対処しましたが、トラブルが起きていた箇所を振り返ると、

・スプール
・ドラグ
・ストッパーレバー

の3箇所でのトラブル発生が多かったように思います。どのようなトラブルになりやすいのか見ていきましょう。初心者にありがちなスピニングリールのトラブル3つを紹介します。

初心者にありがちな『スピニングリール』のトラブル&対処法3選
各部の名称(提供:WEBライター・杉本隼一)

1. メインシャフトへのライン巻き込み

ラインがスプールとローター部分の隙間から内部に入り込んでしまい、内部のメインシャフトに絡まってしまうトラブルです。ラインがたるんだ(テンションが掛かっていない)状態でリールを巻いてしまうと、スプールの糸巻き部分から外れた場所にラインが巻き取られてしまうことがあります。

この状態に気づかず巻いてしまうと、メインシャフトに絡まったラインがぐちゃぐちゃに…。重症の場合は絡まったラインを外すのに苦労することも多く、初心者に起こりがちなトラブルです。

対処法

もし、ラインがスプールの内部へ巻き込んでいるのに気づいたら、なるべくハンドルを回さないように気をつけて、スプールの上部にあるドラグノブを反時計回りに緩めてスプールを取り外します。

初心者にありがちな『スピニングリール』のトラブル&対処法3選
スプールを取り外す(提供:WEBライター・杉本隼一)

絡まってしまったラインを丁寧に取り除き、あとはスプールを装着してからドラグノブをかぶせ、時計回りにドラグを締めればOK。このトラブルを防ぐためには、ラインがたるんだ状態で巻き取らないことを意識し、変な場所にラインが巻き取られていないか、こまめにスプール周辺をチェックすることが重要です。

2. ドラグが緩すぎて巻き取れない

リールには「ドラグ」という機能が付いていますが、これが緩すぎるとラインを巻くために負荷が掛かった際にドラグが逆転してしまい、巻いてもラインが巻き取れません。

また、アワセ(魚にハリを掛ける動作)のときにドラグが緩すぎると上手く力が掛からないので、魚にハリに掛からずバラしてしまうことも。他にも、不意に負荷が掛かった時にラインが必要以上に出てしまうこともあり、ライントラブルの原因になることも多いです。

対処法

ドラグが緩すぎる場合は、スプールの上部にあるドラグノブを時計回りに回して締めます。釣り物にもよりますが、基本は少し強めにラインを引っ張ってスムーズに引き出せる程度に調節しておくと安心です。締めすぎてガチガチにするのはラインブレイクに繋がることがあるので、控えておくのが無難。竿を出す前にドラグが緩みすぎていないか確認しておくと、慌てずに済みます。

初心者にありがちな『スピニングリール』のトラブル&対処法3選
ドラグノブを調整(提供:WEBライター・杉本隼一)

3. リールが両方向に回転

ここ2~3年に発売されたスピニングリールは入門機でも逆転機能が取り除かれているものが増えましたが、少し前までスピニングリールには「逆転用ストッパー」が備えられているのが基本でした。これがオフになっていると、ハンドルを回したときに両方向に回転します。

ストッパーレバーは小さくて目立たない場所に付いているので、機能を知らないとなかなか気づきにくいはず。ストッパーをオンにして使用しないと、様々なトラブルを誘発するので注意が必要です。

対処法

両方向にハンドルが動いてしまう場合は、リールの下部に付いている小さなレバーを反対方向に倒します。

初心者にありがちな『スピニングリール』のトラブル&対処法3選
レバーの位置(提供:WEBライター・杉本隼一)

カチッとなるまでしっかりレバーを倒したら、ハンドルを回してみて、反対方向に回らなくなればOK。リールの取扱説明書をしっかり読んで、レバーの有無や操作方法を確認しておくと安心です。

<杉本隼一/TSURINEWS・WEBライター>

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