スポーツ的要素がある釣りは、なるべく軽装でいきたい。そこで厄介になるのが、クーラーボックス。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
ソフトクーラーのススメ
筆者が使用しているのは、ご覧のようなソフトクーラーだ。
ソフトクーラーは、食物の保存や、野外でのアウトドア向けに作られた製品だ。しかし、もちろん釣りにも使える。強力保冷剤や水くみバケツ、封ができるナイロン袋を入れておけば、小魚からタチウオくらいまでは対応できる。
小魚は30cm級まで問題なく入るし、タチウオは魚体を丸めると入る。また多少大きな魚も、ソフトクーラーは引っ張るなどすれば、少し変形させることもできるので、少々魚の形は歪んでしまうが、保管できる。
工夫で氷締めも可能
私は釣ったアジ、メバルなどの小魚は、氷締めにする。氷締めとは、その名の通り、氷水に魚をつけて締めることだ。小魚は氷締めの方が、鮮度よく締められる。氷は自宅で水道水に塩を入れて冷凍庫で凍らせ、釣りにいく前に砕いてソフトクーラーに入れる。釣り場で水汲みバケツで海水を汲んで、容器に注ぎ準備する。
その容器は、ソフトクーラーの中に入るサイズのものが、100均で売られている。プラスティックの蓋つきケースを探してみよう。
帰りは水と氷を海に返し、魚だけ袋に入れて、保冷剤の上に乗せて持ち帰る。できれば魚体を氷に直接触れさせたくないので、保冷剤には布をかぶせるのがベストだが、私の経験上、ナイロン袋でも2時間程度の帰路でも、釣ったアジやメバルが身焼けしたことはない。
7Lクラスの可能性
私が使用しているのは、5Lクラスのソフトクーラーだ。ライトゲームメインなので、これで通年通している。とはいえ、最近はリリースばかりなので出番は少なくなっているが…。
けれど、「どうしても持ち帰る派」のアングラーは、7Lクラスのソフトクーラーボックスを選べば良いかもしれない。
その空いたスペースに、リール、ジグヘッド類、ワームケースなども収納できるだろう。つまり、ソフトクーラー1つで、持ち帰りを目的とした釣行に出かけられる。フィッシングバッグが不必要となるかもしれない。軽装で楽しい釣りができる!
欠点:拡張性には欠ける
ソフトクーラーの欠点は、「拡張性」に欠けることだ。
通常の釣り用のクーラーボックスは、ロッドホルダーや、中の仕切りなどを後から付けられるようになっている。
その点、ソフトクーラーの場合、ドリンクホルダーやフィシュグリップなどを取り付けることはできるが、その他の拡張性はほとんどないと思った方がいい。
また、素材の性質上、雨や海水に濡れると乾きにくい。氷締めの準備をしておくと、移動中など、海水が容器からクーラーの中で漏れてしまうのも仕方ない。
ただ、これは特に大きな問題ではないだろう。
軽装好きにオススメ
とにかく軽装で釣りたい、だからロッドは1本。
けれど、釣った魚はできれば持って帰りたい、それならばソフトクーラーがオススメだ。サイズは5Lクラス、7Lクラスから選ぼう。
私もそろそろアジングが本格化する上、タチウオの時期が始まるので、久々にソフトクーラーを取り出して、軽装な持ち帰りフィッシングをしようかと思っている。
<井上海生/TSURINEWS・WEBライター>
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