晩秋のオホーツク海は時化が続き出船が限られるが、出船出来れば大漁間違い無し。今回は居酒屋でお馴染みのホッケと完熟白子たっぷりのマダラ釣りを紹介しよう。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター前島宣秀)

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オホーツク海で五目釣り

世界遺産知床の山々は雪化粧、日中でも1桁台の気温での釣りは防寒着必須だが、それまでしてでも食べたい魚がある。ご当地での五目釣りは、ホッケ、マダラ、ヤナギノマイ、青ゾイ等々になる。

オホーツク海で贅沢五目釣り サビキでホッケ爆釣にジギングでタラ連発
雪化粧をした知床の山々(提供:TSURINEWSライター前島宣秀)

どれも大変美味しい魚ではあるが、この時期だけの晩秋の完熟した白子は至福の時間を与えてくれる。私は朝食用の食材釣りとして春と晩秋のこの時期は毎年訪れている。

当日のタックル

竿は多点掛けでも安心な硬めのセッティングであるDEEPZONE200-240、リールはビーストマスター3000EJとした。PEライン6号が300m巻いてあるものが望ましい。

最近までオホーツク側では大型リールにPEライン8号のヘビータックルで釣行の年配の方も見受けられたが、最近はジギングも多く、サビキ釣りでもPEライン6号が主流になって来ている。オホーツク海側のオモリは基本どこでも250号である。

ホッケ釣りは150g前後のスロージギング釣りとサビキ釣りの2種類がある。

サビキ仕掛けはピンクのソイ・ホッケ用ピンクスキンバルン巻き8本バリの胴付きが基本、自作される方もいらっしゃるが、オホーツク側ではどこの釣具屋でも販売しているので困ることはない。

サビキ釣りでホッケ鈴なり

11月の中旬、例年に比べると比較的暖かい釣行日ではあったが、集合時間の5時半はやはりしばれる寒い朝であった。女性アングラー2名を含む8名での出船、今回はここのところ調子が良いオシンコシンの滝方面に舵を切っていた。約30分で最初の釣り場に到着した。水深30m、かなりの浅場だ。

底に落として竿を小刻みに揺らすとホッケ特有のガツガツとしたアタリ。

上バリ側に付いているようでリールを一回転させながらの追い食い、胴つきサビキの多点掛けは醍醐味だ。

少し慣れは必要だが、どのハリに魚がかかったのが分かってくれば釣果はさらに伸びるので参考にしてもらいたい。上のハリにかかればアタリは強く、下のハリにかかればアタリは弱い。

オホーツク海で贅沢五目釣り サビキでホッケ爆釣にジギングでタラ連発
クーラー満タン(提供:TSURINEWSライター前島宣秀)

今回のジギングはメガ、ギガホッケと呼ばれる特大サイズはあまり混じらなかったが、サビキ釣りは鈴なりパーフェクトを何度も体験。早々とクーラー満タンを迎えた。

途中、北海道ではガヤと呼ばれるエゾクロメバルのパーフェクトが何度もあった、食すると美味しいのだが、多くの方々から敬遠されている可哀想な魚だ。ガヤとはワイワイガヤガヤとうるさくたくさん釣れるからだとか。

ジギングで完熟白子持ちマダラ

もうホッケは要らないと早々にマダラ釣りに切り替えた。タックルは同じだが、仕掛けをロングジグに変える。潮の流れで重さは変えるが、500-750gに赤系の大型タコベーが基本だ。

釣り方はキーパーに竿をかけて、底から2~3mをデットスローで船を漕ぐかの如く揺さぶれば良い。ジグが重いので手抜きも覚えておかないと筋肉痛になる。

この釣りはリフト&フォールするスロージギング。

アタリはフォール中に出ることが多い。糸がふけたり、根掛かり?という感触になったらタラがハリ掛かりしている。数mは手巻きで確実なフッキングが重要で、その後ダイワリールだとPL12前後で巻き上げる。

底を少し切った辺りで竿が胴から曲がりニヤリ。これはGTか?(ジャイアントタラ)と慎重に巻き上げると、なんと8kgクラスのダブルであった。

オホーツク海で贅沢五目釣り サビキでホッケ爆釣にジギングでタラ連発
良型をダブルで(提供:TSURINEWSライター前島宣秀)

タモを使わず引き抜き途中で外れ海をさまようタラは釣友のめぐみさんがナイスキャッチ。お腹パンパンのマダラをゲットした。やはりタモは使った方が安心だ。

タラはその後も数多く釣れるが、白子有無は触診で調べて、大きくても白子が無ければ海にお帰り頂いた。

お世話になった第八平成丸

ウトロ漁港を本拠地としているいつもの第八平成丸さんにお世話になった。今回のもう一つの目的は探見丸の画面に映るジグがどんなものかを確かめたかったからだ。

オホーツク海で贅沢五目釣り サビキでホッケ爆釣にジギングでタラ連発
第八平成丸(提供:TSURINEWSライター前島宣秀)

今回終日使用した感想は、画面に映るレーダー画像は小さくて何も見えない。結論としては、的確に指示ダナを教えてくれる瀬川船長の船では効果を実感することはなかった。

ホッケは数か月冷凍熟成

筆者は毎度釣れた魚は全て知床ジャーニーへ持ち込む。

氷入り80Lクーラーを無料で貸し出し、釣果はそのまま持ち込めば真空パックにして自宅へ発送までしてくれる。

わがままなオーダーも聞いて頂けて、刺身用、煮つけ用、塩加減等々。ホッケは直ぐに開きにするより数か月冷凍熟成させ、身に脂を馴染ませた方が美味しいとのこと。さすがはプロのひと手間だ。流氷が無くなる頃まで冷凍庫で今回も眠りについて頂いた。春先が今から楽しみである。

<前島宣秀/TSURINEWSライター>

▼この釣り船について
第八平成丸
出船場所:ウトロ漁港

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